Varecia rubra
アカエリマキキツネザル (Varecia rubra) は、マダガスカルのマソアラ北部の熱帯雨林原産の絶滅寸前の霊長類である。目が黄色で、とがった黒い顔の周りには特徴的な赤い襟巻のような毛がある。体は赤い毛で覆われており、尻尾や手足は黒い。また、頭頂部に白い斑点がある。
Oophaga lehmanni
アカオビヤドクガエル (Oophaga lehmanni) は、コロンビアのアンチカヤ・バレーの熱帯雨林に生息する固有種の両生類で、世界中探しても他のどこにもいない。林床で生活することを好み、ときおり低い枝や藪でも発見される。濃いこげ茶から黒の縞模様が背中と頭と脚にあるのが特徴。縞の間には赤、黄色、オレンジなどの鮮やかな色形態が現れる。成体になると平均 31~36 mm の大きさになる。
Potamochoerus porcus
西アフリカ、中央アフリカの川、湖、沼地が原産のアカカワイノシシ (Potamochoerus porcus) は、ブタ科の小型動物である。全身に赤い毛が生え、顔、足、尾、耳は黒いのが特徴である。耳には黒と白の長い毛がある。背中には、白い毛がライン状に生えている。顔や耳の周りには白い毛がみられる。性的二形が見られ、オスはメスよりも体が大きく、体重もあり、頭蓋骨も大きく鼻に円錐状のこぶがあり、顔に沿った長いひげがある。頭胴長 100 cm ~ 150 cm、肩高 50 cm ~ 80 cm、体重 45 kg ~ 115 kg である。
Macropus rufus
アカカンガルー (Macropus rufus) は、オーストラリア全土に生息する有袋哺乳類で、沿岸地域と熱帯雨林を除くあらゆる場所で見られる。大きな L 字型の後脚と小さな前脚、大きなウサギのような耳、丸い鼻先の大きな顔が特徴だ。性的二型のため、オスとメスで外見が異なる。オスはメスよりもはるかに大きく、立った状態で体高1.3~1.6m、長い尻尾は1.3 m、体重 55~90 kg。メスは小さく、立った状態で体高 0.85~1.05 m、体重 18~40 kg。オスは赤い毛皮をしており、腹の色は薄い。脚、胸、前脚の筋肉は発達している。メスは灰色の毛皮で、筋肉質ではない。
Vulpes vulpes
アカギツネ (Vulpes vulpes) は、ヨーロッパ、アジア、北アメリカ、アフリカ北部の地域に生息する中型のイヌ科動物である。茶色や黒が混ざった厚い赤毛で、腹部は白色。尾が長くフサフサしており、足が黒いのが特徴。オスは全長 96 cm ~ 115 cm で、その内、尾の長さが 32 cm ~ 38 cm。肩高は 35 cm ~ 50 cm、体重は 4.3 kg ~ 7.6 kg ある。メスは体が小さく体重も軽く、全長 91 cm ~ 110 cm で、その内、尾の長さが 30 cm ~ 36 cm。肩高は 33 cm ~ 47 cm、体重 3.4 kg ~ 6.1 kg である。
Notamacropus rufogriseus
アカクビワラビー (Notamacropus rufogriseus) は、東オーストラリアとタスマニア島に生息する中型の有袋類である。カンガルーの仲間として、筋肉質で大きな後肢と尾、比較的小さな前腕、大きな耳と丸みを帯びた鼻という特徴的な外見を持つ。体毛は赤褐色を帯びた灰色で、腹部は淡い色をしている。耳の先端、鼻の周り、足の毛は黒色である。性的二形の種であり、オスはメスより体が大きい。オスは体高 76 cm ~ 93 cm、尾の長さ 69 cm ~ 88 cm、体重 15 kg ~ 26.8 kg である。メスは体高 66 cm ~ 80 cm、尾の長さ 62 cm ~ 78 cm、体重 11 kg ~ 15.5 kg である。
Cervus elaphus
アカシカ (Cervus elaphus) は、ヨーロッパ、アジア、北アフリカの温帯の草原、森林、低木林に広く生息する有蹄類である。毛色は赤褐色で、腹部は淡い色をしている。大きく尖った耳、大きな目、長い鼻が特徴である。性的二形であり、オスはメスより体が大きく複数に枝分かれした大きな角がある。アカシカにはいくつかの亜種が存在し、地域や環境条件によって大きさが異なる。オスは体長 1.7 m ~ 2.5 m、肩高 1.07 m ~ 1.37 m に成長する。メスは体長 1.6 m ~ 2.1 m、肩高 0.95 m ~ 1.22 m である。オスはメスより体重があり、メスが 60 kg ~ 170 kg であるのに対し、オスは 90 kg ~ 240kg ある。
Agalychnis callidryas
アカメアマガエルは、中央アメリカの熱帯雨林地域の樹上で生活する両生類である。メスはオスよりも体が大きいが、体の模様は同じである。名前のとおり、黒い瞳のある鮮やかな赤い目をしている。上半身と前足が淡い緑色であるため、体を丸くして目を閉じると葉にうまく紛れることができる。体の側面は青く黄色の網模様があり、太ももは青い。足はオレンジで、腹部はグレーである。
Addax nasomaculatus
アダックス (Addax nasomaculatus) は、サハラ砂漠の辺境に生息するアンテロープの一種。かつては北アフリカ全域に分布していたが、現在ではニジェールとチャドの一部地域にしかいない。体色はクリーム色、白色、または砂色で、顔や鼻先に茶色い斑点がある。雌雄ともに暗褐色のねじれた角を持っており、そのためスクリューホーンアンテロープと呼ばれることもある。体長は 1.20 m ~ 1.30 m。通常オスの方がメスよりも背が高くて重く、肩高は1.05 m ~ 1.15 m、体重は100 kg ~ 125 kg。また、角も一般的にオスの方が長くて太く、角の長さは70 cm ~ 85 cm になる。メスのアダックスは肩高 0.95m ~ 1.10m、体重は 60kg ~ 90kg 、角の長さは 55 cm ~ 80 cm。
Syncerus caffer caffer
サハラ以南のアフリカ全域に生息しているアフリカスイギュウ (Syncerus caffer caffer) は、ウシ科の中で最も大きく、アフリカの自然界に分布している。一般的な個体は、体長 1.7 m~3.4 m、体高 1.0~1.7 m。太くてカーブした特徴的な形の角が、額の中央にある「突起」で結合している。群れを率いるオスのリーダーが、最も大きな角を持っていることが多い。
Loxodonta africana
サハラ以南のアフリカのサバンナ、森、山が原産のアフリカゾウ (Loxodonta africana) は、灰色の肌と特徴的な鼻を持つ大型で屈強な哺乳類だ。ゾウは鼻を使って声を出し、水を飲み、食べ物をつかむ。雌雄両方に牙が生えており、どちらも高い知性と強い社会的絆 (特に母親と赤ん坊) で知られている。メスの群れの絆は一生続き、たとえ群れがバラバラになっても、後に再会すれば家族のことを思い出し、意思疎通ができるだろう。
Hystrix cristata
アフリカタテガミヤマアラシ (Hystrix cristata) は、中央および北アフリカ、イタリアの半砂漠、サバンナ、山地帯に生息する大型げっ歯類。そのゴワゴワと逆立った毛皮は暗褐色から黒色で、最も特徴的なのは首の中央から背中、体側、尾にかけて生えている白黒の針毛だ。これらの針毛は、ヤマアラシが脅威を感じたときにピンと立ち上がり、非常に鋭い。丸みを帯びた鼻先、小さな目、丸い耳を持つ。体は頑丈で、四肢は短くずんぐりしている。この種には性的二型が見られず、オスとメスを区別するのは難しい。体長は 60 cm ~ 83 cm、体重は 13 kg ~ 27 kg。
Panthera pardus pardus
アフリカヒョウ (Panthera pardus pardus) は中央アフリカと南部アフリカに生息するヒョウの亜種である。スリムな体形に優雅な頭部が特徴である。黄色から暗い金色が基調の毛皮で、小さなロゼット模様が狭い間隔で並んでおり、下半身、顔、尾の先にかけて黒い斑点に変化する。腹部と脚の内側は白い。性的二形であり、オスはメスより体が大きく体重もある。オスは肩高 60 cm ~ 70 cm、体長 1.52 m ~ 1.83 m、尾の長さ 66 cm、体重 58 kg ~ 96 kgである。メスは肩高 55 cm ~ 65 cm、体長 1.39 m ~ 1.67 m、尾の長さ 60 cm、体重 24 kg ~ 37.5 kgである。
Panthera leo
現在、アフリカの荒野には推定 20,000 頭のライオンが棲息しているが、アフリカライオン (Panthera leo leo) の個体数はごく少ない。大陸全体でわずか 250 しか残っておらず、世界で最も絶滅に近いライオンの亜種となっている。現在の保全状況は「絶滅寸前」に指定されている。
Giraffa camelopardalis reticulata
ソマリアキリンとも呼ばれるアミメキリン (Giraffa camelopardalis reticulata) は、ケニア、ソマリア、エチオピアのサバンナや疎林に生息する亜種である。アミメキリンには、白い線で区切られた茶褐色の大きな多角形模様があり、他の亜種と見分けることができる。オス、メスともに非常に背が高いが、メスよりもオスのほうがかなり背が高く、頭に骨質の角が発達している。メスの角は小さく細い。キリンは首が長いことで有名だが、他の動物の届かないところにある葉を食べるためである。
Panthera tigris altaica
アムールトラ (Panthera tigris altaica) は別名シベリアトラとも呼ばれ、猫科では最大の動物である。黄褐色の毛皮に細く黒の縞模様があり、腹部には淡い下毛が生えている。頭はとても大きく、顎には巨大な牙がある。
Panthera pardus orientalis
アムールヒョウ (Panthera pardus orientalis) は、ロシア極東から中国にかけての温帯林に生息するヒョウの亜種である。この地域の暖かい夏と寒い冬の両方に適応して生活する。筋肉質でがっしりした体格、太い尾、幅広の顔に小さく丸い耳を持つ大型の猫科動物である。豊かな被毛は、ベースが褐色からオレンジ色で、腹部は白色である。体は黒いロゼット模様で覆われ、脚や腹部に向かって黒い斑点に変わっていく。肩高 60 cm ~ 78 cm、体長 100 cm ~ 136 cm、尾の長さが 82 cm ~ 90 cmである。メスはオスより小ぶりである。オスが体重 32 kg ~ 48 kgであるのに対し、メスは 25 kg ~ 42 kgである。
Alligator mississippiensis
アメリカアリゲーターは、アメリカ南部とメキシコの河川、沼地、湿地に生息する大型のワニの一種である。体色は、ダークグリーン、ブラウン、グレーのいずれかである。頭部は丸みを帯び、開口部が大きく、多くの歯があり、その一部が外に突き出ている。体は幅広く、背中には鱗の隆起がいくつも見られる。横に張り出した脚で地面すれすれを移動するが、走るときには地面から体を持ち上げる。オスは体長 3.4 ~ 4.6 m、体重 200 ~ 626 kg。メスは体長 2.6 ~ 3.0 m、体重 30 ~ 200 kg である。アメリカアリゲーターは一生を通じて成長が止まらないため、非常に大きなサイズになる。
Heloderma suspectum
アメリカドクトカゲ (Heloderma suspectum) はアメリカ合衆国南部とメキシコ北部の乾燥地域が原産の大型毒トカゲである。オレンジと黒の鱗が縞と網状の模様に配置されており、体長は 51~60 cm、体重は 350~700 g。アメリカドクトカゲは非常に鋭い嗅覚を持っている。狩りのときに活用し、口から舌を出し入れすることで空気の匂いをかぎ取っている姿がよく見られる。アメリカドクトカゲは非常にゆっくり動くため人間にとって真の脅威となることはないが、恐怖心から殺されてしまうことはよくあり、近危急種に指定されている。
Bison bison bison
アメリカヘイゲンバイソン (Bison bison bison) は、アメリカ合衆国およびカナダが原産の大型有蹄類である。バイソンは大きな頭と肩のコブと体の前四半部が特徴的で、そのすべてがボサボサの毛で覆われている。後四半部は比較的筋肉が少なく、毛も薄い。オスとメス両方とも角を持ち、大きさも同じくらいだが、オスの方が筋肉が多いため体重はずっと重い。
Castor canadensis
アメリカビーバーは、アメリカやカナダの温帯林や川沿いの地域に生息する大型のげっ歯類の一種である。アメリカビーバーの体は 2 種類の毛に覆われている。つまり、表面には長くて粗い上毛があり、その下に短くて柔らかい下毛がある。この毛のため、ビーバーの毛並みはザラザラして見える。毛の色は茶色、赤色、褐色で、小さな耳と目、突き出た黒い鼻、大きく目立つ前歯が特徴である。頭胴長は 74 ~ 90 cmで、尾の長さは 20 ~ 35 cm、体重は 11 ~ 32 kg である。
Rhea americana
アメリカレア (Rhea americana) は、南米の草原や低木地、湿地、砂漠に生息する空を飛ばない大型の鳥である。長い首と脚は灰色がかったピンク色をしており、灰褐色の羽毛と白い尾羽を持つ。尾羽の下には退化した翼が隠れている。体高は 1.4 m ~ 1.7 m、体重は 20 kg ~ 27 kg である。オスはメスと比較して体高が高く、体重も重く、全体的に体格が大きい傾向がある。
Equus africanus asinus
アメリカン・スタンダード・ロバ (Equus africanus asinus) は、家畜化された北米のロバの一種である。北米のロバは、15 世紀以降、旧世界各地からアメリカ大陸に輸入された祖先の遺伝的影響が多様であるため、(特定の品種ではなく) 種類を決定するために、血統ではなく大きさで分類される。アメリカン・スタンダード・ロバは、肩高 1.2 m ~ 1.4 m、体重 180 kg ~ 227 kg である。その他のサイズのロバとしては、より小型のミニチュアロバとスモールスタンダードロバ、大型のマンモスロバが存在する。北米のロバは灰色、茶色、黒色で、腹部の色は薄く、背中、肩、脚に黒い原始的な模様があるものも存在する。また、被毛に大きな白い斑点が点在するまだら模様のロバも存在する。オスとメスは外見上の違いはほとんどない。
Procyon lotor
アライグマ (Procyon lotor) は、北アメリカ大陸全土に生息する中型の哺乳類である。灰褐色の粗い毛、黒い縞模様が入った長い尾、尖った鼻、しばしば「マスク」と表現される目の周りの模様が特徴である。アライグマは前足がとても器用で、手のように使いこなす。体長 41 cm ~70 cm、尾の長さが 19 cm ~ 40 cm である。オスはメスより体重が重く、2.5 kg ~ 10.4 kg、メスは 1.8 kg ~ 7.5 kg である。体の大きさや体重は、亜種や気候、時期によって大きく異なる。
Aldabrachelys gigantea
アフリカ東岸のインド洋に浮かぶ群島セーシェル諸島の固有種、アルダブラゾウガメ (Aldabrachelys gigantea) は、非常に大きく成長することが可能な爬虫類である。オスの平均体重は 200~250 kg、小さいメスでも平均体重 121~159 kg ある。尖ったケラチン質のプレートでできた甲羅は鈍い灰褐色で、肌はうろこ状で灰色。
Capra hircus
アルパイン種は、フランス、イタリア、スイスに生息する、フレンチアルプス原産の家畜化されたヤギ (Capra hircus) の一種である。アルパイン種は、1 頭あたりの乳量が多く、山地の牧草地の気候条件に適応した乳用品種として開発された。体はずんぐりしており、四肢と首は細長い。体毛は短く、茶色、黒、白、灰色の単色で、黒や白の模様や、すべてのベースの色を組み合わせた模様が見られることもある。頭は小さく、耳はまっすぐで長く、わずかに曲がった角を持つ。オス、メスともに、曲がった角とあごヒゲを持っていることがあるが、オスのほうが装飾が大きい傾向にある。肩高は 0.76 m ~ 0.95 m である。オスはメスより体が大きく重く、体重 77 kg ~ 100 kg であるのに対し、メスは体重 61 kg ~ 70 kg である。
Vicugna pacos
アルパカ (Vicugna pacos) はペルー、ボリビア、チリのアンデス地方を原産地とするラクダ科の小型家畜種である。アルパカは数千年前に南米の先住民によって家畜化され、その体毛は衣服を作るのに使用されていた。アルパカは細長い首と長い脚が特徴である。顔以外の全身が分厚い体毛で覆われており、「髪型」のように見えることもある。体毛は、白、赤、茶、黒のいずれかの色調となる場合がある。色は、無地やまだら模様になる場合がある。オスとメスは外見が酷似しており、体高 80 cm ~ 100 cm、体重 48 kg ~ 90 kg である。
Capra ibex
アルプスアイベックス (Capra Ibex) は、イタリア、フランス、ドイツ、スイス、オーストリア、スロベニアの高山地帯に生息する大型のヤギの一種である。厚い毛皮は、体全体が茶色で、下毛は色が薄く、脚や尾は色が濃くなっている。後方に向かってカーブした大きく立派な角がある。メスに比べてオスは体がはるかに大きく体重も重い。角の長さは 69 cm~ 98 cm で体長 1.49 m~ 1.71 m、体高 0.9 m~ 1.05 m、体重 80 kg~ 100 kg である。メスは 18 cm~ 35 cm の角を持ち、体長 1.21 m~ 1.41 m、体高 0.73 m~ 0.84 m、体重はわずか 17 kg~ 32 kg である。
Sus scrofa
イノシシ (Sus scrofa) は、ユーラシア大陸の温帯地域、地中海沿岸のアフリカ北部、アジアの砂漠や低木地帯、東南アジアの熱帯雨林や草原に生息するブタである。北米、南米、オセアニアにも導入されている。その広い分布と適応性から、イノシシには 16 の亜種が認められており、外見も大きく異なる。最大のイノシシは中欧と東欧に生息している。体毛は暗褐色の粗い剛毛で、オスの首にはたてがみがある。イノシシは体長の 3 分の 1 にも達する大きな頭部を持ち、強靭な首の筋肉と相まって、凍った地面でも掘り起こすことができる。性的二形が見られる種であり、オスはメスより体が大きい。オスは成長すると肩高 85 cm ~ 100 cm、体長 1.45 m ~ 1.75 m、体重 75 kg ~ 130 kg になる。メスは肩高 75 cm ~ 90 cm、体長 1.3 m ~ 1.57 m、体重 60 kg ~ 90 kg である。
Phacochoerus africanus
イボイノシシ (Phacochoerus africanus) はサハラ以南のアフリカの様々な環境下に生息している。現在は絶滅危惧種ではないが、干ばつに弱く、また人間にとっては害獣と見なされることが多いため狩猟の被害にも遭いやすい。その理由は 2 つあり、第 1 に、イボイノシシは家畜に疫病を広める可能性があるためである。第 2 に、農地の作物を牙でかき回して枯らせてしまう恐れがあるからだ。そのため、部分的にイボイノシシが絶滅しているスポットがいくつか存在する。
Crocodylus porosus
イリエワニ (Crocodylus porosus) は、東南アジア、オーストラリア北部、インド東部の沿岸地域に生息する大型の爬虫類である。食物連鎖の頂点に位置する、とても優秀で危険な肉食獣あり、オスは体長 3.5~6 m、体重 200~1000 kg にまで成長することがある。メスはオスに比べて著しく小さく、平均 2.7~3.4 m、120~200 kg である。オス、メスともに、他のワニの種よりも鼻や体の幅が広く、体は褐色から灰緑色で個体ごとにばらつきがある。
Gavialis gangeticus
インドガビアル (Gavialis gangeticus) は、インド亜大陸の河川が原産のクロコダイルで、現在近絶滅種に指定されている。近年の推測によると、野生の個体は 200 頭しか残っておらず、ネパールとインド北部の 4 本の支流に生息地は限定されている。個体数が減少した原因は、河の汚染が進み魚が減少したことや、砂の採掘でメスの産卵に必要不可欠な砂洲が破壊されてしまったことなどが挙げられる。
Pavo cristatus
俗に「クジャク」と呼ばれるインドクジャク (Pavo cristatus) は、南アジア原産の大きな鳥だが、人間の手で世界中に広められた。オスは青い光沢のある鮮やかな羽と、非常に大きな飾りのついた尾があり、丸い模様の付いた大きな羽を広げて、大きさを誇示することで有名である。この動作は、メスを引き付けたり、他のオスを威嚇するための行動である。メスは、茶色の羽、首の後ろにある鮮やかな青い模様、扇状の尾がないなど、オスとは全く違った姿をしている。オス、メスの両方に羽のトサカがある。
Rhinoceros unicornis
「一角サイ」とも呼ばれるインドサイ (Rhinoceros unicornis) は、インド北部、ネパール、ブータンの河川流域に棲む大型の有蹄類である。短く太い角と茶色がかった灰色のゴツゴツした肌が特徴で、甲冑のようだ。オスはメスより体が大きく、オスの平均体重 2100 kg、体長 3.7 m に対し、メスは平均 1600 kg、3.2 m である。体の大きさの違い以外に、オスの首には目立つひだがある。
Elephas maximus indicus
中央アジアおよび東南アジア原産のインドゾウまたは アジアゾウ (Elephas maximus indicus) は、長い鼻、小さな耳、灰色の皮膚、顔の周りのピンクの斑点が特徴的な動物だ。アフリカゾウと比較して体は小さく、オスは体長 2.75 m、体重 4000 kg、メスは、体長 2.40 m、体重 2400 kg です。大型の草食動物であり、森林、草原、山岳地帯など、さまざまな環境で暮らし、木の葉、樹皮、草を食べる。
Pseudonaja textilis
イースタンブラウンスネーク (Pseudonaja textilis) は、オーストラリアとニューギニアに棲む、毒を持つ爬虫類の一種である。乾燥地に好んで棲み、草原、低木地、疎林で多く目撃される。淡褐色から濃褐色で、腹部の色は薄く、カモフラージュ用に鱗に濃褐色の斑点があることもある。体長は通常、1.5~2 m で、口を開けて頭と体を高く持ち上げ、S 字型に曲げる防御姿勢が有名である。これは、威嚇ポーズだと間違えられやすい。
Vombatus ursinus
ウォンバット (Vombatus ursinus) は、オーストラリア南東部とタスマニアの低木林に生息する有袋類である。 丸みを帯びた体型で、短く筋肉質な脚と丸い鼻先が特徴である。体は灰褐色の粗い毛に覆われている。頭胴長は 90 cm ~ 115 cm で体重は 22 kg ~ 39 kg である。オスとメスの間に外見上の明らかな違いはない。
Lithobates catesbeianus
ウシガエルは、アメリカとカナダの沼地、池、湖に生息する大型の両生類である。環境に応じて、背中は濃い緑、淡い緑、淡い茶色と様々で、腹部は淡い色をしている。背中に暗色の斑点があったり、足に帯状の模様があったりするが、模様のないものも存在する。ウシガエルは性的二型で、メスはオスよりも大きく、オスは喉に特徴的な黄色い模様があり、頭部側面にある鼓膜(卵形聴覚腺)がかなり大きい。体長 90 ~ 152 mm、体重 300 ~ 500 gである。
Neofelis nebulosa
ウンピョウは、東南アジアの森林や草原に生息する樹上棲の中型ネコ科動物である。黄色やグレーの毛皮は、大きな黒い網状の斑紋で覆われている。頭部、脚、尻尾は黒いぶち模様や縞模様をしている。体長は 69 ~ 108 cm、尻尾の長さは 61 cm ~ 91 cm。オスの方がメスよりも大きい。体重は 11 ~ 23 kg。
Rousettus aegyptiacus
エジプシャンルーセットオオコウモリ (Rousettus aegyptiacus) は、サハラ以南のアフリカ、エジプト、アラビア半島の熱帯雨林、落葉樹林、低木林に生息する大型のコウモリである。体は毛で覆われており、色は黄色、オレンジ、茶色などの種類がある。灰黒色の大きな翼を持ち、指の周りはピンク色である。長い鼻の先に潰れた鼻先、大きな丸い目、大きく尖った耳が特徴である。平均では体長 15 cm、翼を広げると約 60 cm になる。体重は 80 g ~ 170 g である。オスはメスよりやや体が大きく、体重も重い傾向がある。
Dromaius novaehollandiae
エミュー (Dromaius novaehollandiae) は、飛べない鳥としてはダチョウに次いで世界で 2 番目に大きい種である。オーストラリアのサバンナや森林地帯に生息している。長い首には毛がなく青みがかっていることもある。首から下はボサボサの茶色の羽毛に覆われ、灰色の長い脚と大きな 3 本の趾が特徴である。灰色のくちばし、オレンジ色の目、頭頂部にはふさふさした羽毛が生えている。オスもメスも外見上は似ているが、一般的にメスはオスよりも体が大きく体重もある。オスは体高 1.5 m ~ 1.8 m、体長 1.39 m ~ 1.57 m、体重 30 kg ~ 55 kg である。メスは体高 1.6 m ~ 1.9 m、体長 1.5 m ~ 1.64 m、体重 35 kg ~ 60 kg である。
Aptenodytes patagonicus patagonicus
オウサマペンギン (Aptenodytes patagonicus patagonicus) は南洋に生息し、フォークランドやサウスジョージアなどの亜南極の島々で繁殖する大型の海鳥である。オウサマペンギンは背中と翼に濃い灰色の羽毛、胸と腹には白い羽毛があり、首が黄色で、頭が黒く、頬が明るいオレンジで、クチバシにオレンジのラインがみられる。体長 70 ~ 100 cmで、平均体重 9 ~ 14 kg で、コウテイペンギンに次いで大きい種である。
Myrmecophaga tridactyla
オオアリクイ (Myrmecophaga tridactyla) は、中南米の草原や森林に生息する中型の哺乳類である。名前の通り、ほとんどアリやシロアリだけを食べて生活する。匂いでアリのコロニーを探し出し、穴をあけて、長く粘着力のある舌を使って捕食する。長く管状の鼻、小さな目と耳、ずんぐりした手足、粗いたてがみ、太いふさふさした尾といった姿は、非常に特徴的である。体全体に特徴的な模様がある。白い前脚、灰色の鼻先、胸、のど、肩には黒い模様があり、黒茶色の尾とたてがみをしている。
Danaus plexippus
オオカバマダラ (Danaus plexippus) は、世界中の広範囲に生息するが、北米や南米でよく目にするチョウである。羽を広げると 8.9 cm ~ 10.2 cm になり、体重は約 0.5 g である。羽は橙赤色で黒い目立つラインがあり、縁が黒く、白い斑点が並んでいる。脚と触角は黒く、黒い体には白い斑点がある。幼虫の体はふっくらとしており、黄、黒、白の斑点に覆われている。
Pteronura brasiliensis
オオカワウソは、アマゾン川流域や南米のパンタナール湿地帯に生息する大型の半水棲哺乳類である。ビロードのような厚く茶色の毛皮で、喉の周りには特徴的な白いマークがある。大きな水かきのある足と、泳ぐために適応された翼のような尾を持つ。オスとメスでの体格差はなく、体重に差はあるものの、体長は 150 ~ 180 cm が一般的である。オスの体重は 26 ~ 32 kg、メスは若干軽く、22 ~ 26 kgである。
Phyllium giganteum
オオコノハムシは、マレーシア西部の熱帯雨林に生息する大型の昆虫で、驚異的な擬態能力が特徴である。その名の通り、自分が暮らしている木の葉に溶け込むように進化してきた。メスは体長 12 cm、幅広で平らな外見で、退化した小さな羽を持っているが飛ぶことはできない。オスは体長 9 cm で、メスよりもずっと細身の外見をしており、長い羽で飛ぶことができる。
Phoenicopterus roseus
オオフラミンゴ (Phoenicopterus roseus) は、ヨーロッパ、中東、アジア、アフリカに広く生息する大型の渡り鳥の一種である。温帯で暖かい環境の干潟と沿岸のラグーンに生息し、くちばしを使って泥をかき混ぜ、藻類、無脊椎動物、種子を濾過して食べる。
Lynx lynx
オオヤマネコ (Lynx lynx) は、ヨーロッパやアジアの温帯林や北欧の山地に生息する中型の猫である。幅が広くがっしりした体格と大きな足を持ち、短い尾と特徴的な耳をしている。毛色はクリーム色から褐色で、体全体に黒い斑点がある。尾の先端と耳のふさも黒い。オスとメスは外見上似ているが、オスの方が少し大きく、体重もかなりある。オスは体重 20 kg~ 45 kg、、頭胴長 98 cm~ 109 cm、肩高 60 cm~ 75 cm である。メスは体重 18 kg~ 25 kg、頭胴長 94 cm~ 106 cm、肩高 54 cm~ 68 cm である。ずんぐりした尾はオス、メスともに 11 cm~ 24 cm である。
Okapia johnstoni
オカピ (Okapia johnstoni) は、コンゴ民主共和国の密林にひっそりと棲む珍しい動物だ。白と黒の顔部、胴体部のダークブラウンの毛皮、脚と尻にある白い鮮やかなラインなど、特徴あふれる姿をしている。オスには小さな角があり、メスには角の代わりに毛の塊があるなど、オスとメスでは外見がわずかに異なる。平均の体高は 1.4~1.6 m、体長は 2.4~2.6 m である。
Connochaetes taurinus
オグロヌー (Connochaetes taurinus) はアフリカ南部原産の大型アンテロープである。英語では、一般的に「common wildebeest」「white-bearded wildebeest」「brindled gnu」などと呼ばれる。淡いグレーや茶色の体毛で、首、肩、胸に濃い縞模様がある。黒く長い尾と黒く長いたてがみがあり、亜種によって立っていたり、首にかかっていたりする。白いヒゲが首の下に垂れ下がっている。性的二形を示し、オス、メスともに L 字型の多きな特長的な角を持つが、オスはメスより体が大きく、肩高 1.23 m ~ 1.65 m、体長 1.7 m ~ 2.4 m、体重 165 kg ~ 290 kg である。それに対してメスは、肩高 1.14 m ~ 1.42 m、体長 1.75 m ~ 2.15 m、体重 140 kg ~ 260 kg である。
Cynomys ludovicianus
オグロプレーリードッグは、アメリカの大草原、草地、半砂漠、草原、カナダとメキシコの一部地域に生息するげっ歯類の一種である。毛は砂色で、下側は淡い色をしている。爪が長く、小さな耳、黒い目、尾の先端は黒い色をしている。オスはメスより少し体が大きいが、それ以外は外見上の違いは見られない。体重 0.68 ~ 1.36 kg、頭胴長 36 ~ 43 cmで、尾の長さは 7.6 ~ 10.2 cmである。
Connochaetes gnou
オジロヌー (Connochaetes gnou) は、南アフリカ原産の有蹄類で、「ヌー」という名前は警戒したときに上げる独特の音が由来となっている。茶色や黒の毛皮と L 字型の角が特徴で、オスはメスよりも色が濃く身体が大きい。オスもメスも分厚いふさふさのたてがみと馬のような長い尻尾があり、体長 1.7~2.2 m、肩高1.06~1.21 m、体重 120~193 kg。<br><br>オジロヌーは現在絶滅危惧種ではないが、1800 年代後半、肉と革を求める人々やスポーツハンティングを楽しむ人々によって絶滅寸前まで乱獲された。放牧された家畜と同じ場所で餌を食べていたため、家畜に疫病を感染させる害獣とも考えられていた。飼育の再導入によって、オジロヌーの個体数は増加し生息範囲も広がっているため、今は絶滅の心配はない。
Leopardus pardalis
オセロット (Leopardus pardalis) は、中型のネコ科の動物であり、アメリカ合衆国南部、中米、南米の密林地帯に生息している。がっしりとした体格をしており、丸い耳と鼻が特徴である。毛皮にはヒョウのような斑点模様があり、オレンジ色と黒色のバラ模様や斑点が体と顔に縞模様を形成している。体長 55 cm ~ 100 cm、尾の長さは 40 cm ~ 50 cm、肩高 30 cm ~ 45 cm である。オスの体重は 8 kg ~ 18 kg、メスは 7 kg ~ 12 kg である。
Oryx gazella
オリックス (Oryx gazella) は、アフリカ南部のカラハリ砂漠とナミブ砂漠に生息するアンテロープの一種である。オリックスにはいくつか外見上の特徴がある。細長いらせん状のツノ、黒い顔と目および鼻口部の白い模様、灰褐色の毛皮、脚の上部と背中の黒い模様、そして白い「ソックス」。平均的なオリックスは肩高 1.1~1.3 m、体長 1.9~2.4 m、ツノの長さ 85 cm。また、オスはメスよりも少しだけ大きく、かなり重い。
Hippopotamus amphibius
一般的なカバ (Hippopotamus amphibius) は、サブサハラアフリカ以南の河川に生息する大型哺乳類である。体が大きく、水に住む動物で、長く突き出た歯、鼻の上にある鼻孔、小さな耳、厚い灰色がかった茶色の皮膚が特徴である。オスは体長 4~5 m、体重 1500~2000 kg だが、メスは 体長 3.3~4.2 m、体重 1000~1500 kg である。
Hydrochoerus hydrochaeris
カピバラ (Hydrochoerus hydrochaeris) は、南米のサバンナ、森林、湿地帯に生息する世界最大のげっ歯類である。樽のような大きな体は、粗い褐色の毛に覆われている。カピバラの足には水中での生活に役立つ小さな水かきがある。尾が短く、楕円形をした頭には小さな耳がある。体高 50 cm ~ 62 cm、体長 106 cm ~ 134 cm。オス、メスで大きさはほぼ同じであるが、メスはオスよりも体重が重く、メスの平均が 61 kg であるのに対し、オスは 50 kgである。
Ornithorhynchus anatinus
カモノハシ (Ornithorhynchus anatinus) は、タスマニア島を含むオーストラリア東部の小川、池、河川に生息する単孔目の哺乳類で、アヒルのような口が特徴である。褐色の厚い毛皮、大きな水かきと爪のある足、幅広の平らな尾、特徴的な平らなくちばしを持つ。オスは体長 42 cm ~ 60 cm、体重 0.8 kg ~ 2.5 kg、メスは体長 38 cm ~ 55 cm、体重 0.65 kg ~ 2 kgである。
Caracal caracal
カラカル (Caracal caracal) は、アフリカや中東のサバンナ、湿原、半砂漠、森林や低木地帯に生息する小型の山猫である。体毛は赤褐色で腹部は白色、足が大きく、体はがっしりとしており、尾は比較的短い。大きなとがった耳を持ち、その先端から黒い毛の束が伸びている。オスはメスよりわずかに大きいが、それ以外の目立った性差はない。オスは肩高 41 cm ~ 53 cm、頭胴長 75 cm ~ 108 cm、体重 7.2 kg ~ 19 kg。メスは肩高 39 cm ~ 51 cm、頭胴長 71 cm ~ 103 cm、体重 7 kg ~ 15.9 kg である。短い尾は 18 cm ~ 34 cm である。
Zalophus californianus
カリフォルニアアシカは、アメリカ西部とメキシコの海岸地域に生息するアシカの一種である。体色は通常ダークブラウンで、側面や腹部は淡い色をしているが、メスの中には淡いブラウンの個体も存在する。幼い個体は外見が異なり、薄茶色のフワフワした産毛に覆われており、生後 5 ~ 7 か月で大人の毛に生え変わる。オスのカリフォルニアアシカは、体長 2.25 ~ 2.5 m、体重 250 ~ 350 kg。メスはかなり小さく、1.8 ~ 2.1 m、体重 80 ~ 100 kg である。
Chelonoidas nigra
ガラパゴスゾウガメ (Chelonoidis nigra) は、ガラパゴス諸島固有の爬虫類であり、他の場所にはどこにもいない。鞍型とドーム型の 2 種類に分かれ、どちらの変異型も鈍い灰褐色の甲羅と、うろこ状で灰色の肌をしている。鞍型のカメは長い首をしており乾燥した低地に住んでいるのに対し、ドーム型のカメは短い首をしており湿気の多い高地に住んでいる。どちらも極めて大型で、オスの平均体重は 272~317 kg、メスは 136~181 kg。<br><br>かつて、ガラパゴスゾウガメは肉や油を求める人々に乱獲されたり、農地を作るために生息地が破壊されたりしたために数が激減した。船乗りもまた、備蓄食料としてよくカメを乗せていた。大きいため肉がたくさん取れるうえに、ほとんど世話をする必要がなかったからである。
Papilio machaon
キアゲハ (Papilio machaon) は、ヨーロッパ、アジア、北米の温帯地域や森林地帯、ツンドラ地帯に生息するチョウである。羽は薄い黄色で、前羽には灰黒色の模様があり、後羽には青黒い模様と赤い目玉模様がある。後ろ羽にある長い「尾」が、英語名である「swallowtail」の由来となっている。サイズにおいても、外見においても性的二型は見られず、羽を広げた平均サイズが 6.5 cm ~ 8.6 cm である。幼虫はふっくらとしており、薄い緑色で、体節に黒とオレンジの模様がある。
Eunectes notaeus
キイロアナコンダ (Eunectes notaeus) は、黄色い鱗の上に茶色や黒の斑点が背中に広がっている、大型のコンストリクタースネークである。主にパラグアイの河川域にある支流や湿地、沼で発見されているが、ボリビア、アルゼンチン、ブラジルでも確認されている。キイロアナコンダは万能型の捕食者で、捕まえることのできる小型から中型の動物はほとんど何でも食べてしまう。大型種として知られており、成体の平均全長は 3.3~4.4 m、平均体重は 25~35 kg に到達する。記録に残っている最大の個体は、全長 4.6 m、体重は 55 kg あった。
Malaclemys terrapin terrapin
キスイガメは、アメリカ東部および南部の汽水域や沿岸の湿地帯に生息する小型のカメである。同心円状の明暗のリングを描く「ダイヤモンド」のような独特の甲羅模様が特徴である。ただし、種の中でも模様や色調には違いがある。オスの甲羅の平均が 13 cm なのに対し、メスは 17 cm である。
Madoqua kirkii
アフリカ東部および南部原産のキルクディクディク (Madoqua kirkii) は開けた草原に適応した小型のアンテロープである。デリケートな外見で、細い脚の上に短い胴体が乗っており、後脚の方が長い。頭は小さく、とがった鼻と大きく丸い目が特徴である。オスには短い角があり、額の毛の束で一部または全体が覆われている。短い体毛はブラウンで、背中と臀部にかけて徐々に灰色になり、腹部は明るい色である。オスに角があることを除き、オスとメスは外見がよく似ている。体高 35 cm ~ 45 cm、体重約 7.2 kg である。
Setonix brachyurus
クアッカワラビー (Setonix brachyurus) は、ロットネスト島やボールド島、オーストラリア南西部の海岸の沼地や低木林、森林に生息するワラビーの小型種である。厚く黄褐色がかった茶色の毛皮に覆われ、大きくて力強い後肢、小さくて器用な前腕、細い尾が特徴である。丸い耳と丸い顔が「笑っている」ような表情をしている。体長 40 cm ~ 54 cm、尾の長さが 25 cm ~ 30 cm である。オスはメスよりわずかに体が大きく、体重 2.7 kg ~ 5 kg であるのに対し、メスは 1.5 kg ~ 3.5kg である。
Aglais io
クジャクチョウ (Aglais io) は、ヨーロッパからアジアの温帯地域の草原や森林に生息するチョウの一種である。縁が茶色の赤い 4 枚の羽には、特徴的な目のような模様がある。この目玉模様は、黄、青、赤、紫の鱗粉で構成され、周囲に黒い模様がある場合もある。羽の下側は茶色から黒色である。オスとメスはよく似ているが、メスはオスより最大 10% ほど大きいことがある。羽を広げると 5 cm ~ 6.4 cm になる。幼虫は黒く、毛が生えており、サナギは緑色で背面にトゲがある。
Gulo gulo
大型のイタチ科動物であるクズリ (Gulo gulo) は、ユーラシア大陸北部と北アメリカのツンドラとタイガに生息する。がっしりとした体格に頑丈な脚、湾曲した背中、熊のような顔、小さく丸みを帯びた耳が特徴である。黒や濃褐色の厚い毛皮に、肩から体側面・尾基部にかけて黄白色の帯模様がある。成獣は体長 65 cm ~ 113 cm、肩高 36 cm ~ 45 cm、体重 9 kg ~ 30 kg である。オスはメスよりわずかに体が大きく、かなり体重が重い。
Pecari tajacu
クビワペッカリー (Pecari tajacu) は様々な環境に適応したブタに似た哺乳類である。自生地は、北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカの熱帯雨林、森林地帯、半砂漠、草原にまたがっている。体毛は粗く灰色で、首と背骨の周りがやや長い。首の周りにある淡い色が首輪に見えることが名前の由来である。ブタのような丸い鼻、まっすぐな短い牙、小さくて丸い耳が特徴である。性的二型は見られず、オスもメスも同じ外見で大きさもほぼ同じである。肩高 30 cm ~ 50 cm、体長 84 cm ~ 106 cm、体重 15 kg ~ 42 kgである。
Diceros bicornis
クロサイ (Diceros bicornis) は、南部および東部アフリカの草地や低木地に生息する大型有蹄類。顔に2本の角があり、前方の角の方が後方の角よりもはるかに長い。グレーの分厚い皮膚、がっしりとした四肢、小さな目、楕円形の耳を持つ。肩高は 1.40 m ~ 1.80 m、体長は 3 m ~ 3.75 m、体重は 800 kg ~ 1,400 kg。オスとメスはほぼ同じ大きさである。
Varecia variegata
クロシロエリマキキツネザル (Varecia variegata) は、マダガスカル東部の熱帯雨林に生息する霊長類の一種である。名前が示すとおり、その体毛には黒と白のはっきりした斑点があり、体の下部、頭、足、尾は黒、手足、背中、特徴的なフリルは白である。体長 50 cm~ 55 cm で、尾の長さが約 60 cm である。他のキツネザル同様、メスの方がオスより少し体が大きい。
Iguana iguana
グリーンイグアナ (Iguana iguana) は、中米全域、南米北部、カリブ海地域に生息する大型のトカゲ種である。長い尻尾があり、たてがみ状のギザギザした鱗が頭部から背骨の付け根まで続いている。また、長い爪先と爪のある筋肉質の脚も特徴である。また、尻尾と身体に縞模様が入っているものもいる。
Centrochelys sulcata
ケヅメリクガメ (Centrochelys sulcata) はアフリカ大陸最大で、世界でも 3 番目に大きいカメである。サヘルやサハラの半乾燥サバンナや低木地帯に生息する。楕円形の甲羅は褐色からベージュ色で、鱗甲は縁に行くほど黒くなり、成長の年輪が見える。外見的には、腹甲の鱗甲にわずかな違いがある以外は、オスとメスはよく似ているが、オスはメスより大きく成長する場合がある。平均的に、オスは最大で甲長が 86 cm、体重 80 kgであるのに対し、メスは甲長 58 cm、体重 30 kg ~ 50 kgである。
Spheniscus demersus
ケープペンギンは、南アフリカやナミビアの海岸線や島に生息する飛べない鳥である。背中、「翼」、足が黒く、顔の黒い「マスク」の周りは白い。また胴体も白く、胸の上部に黒いラインがある。目のまわりにピンク色の裸域があり、体温調節の役割を果たしている。胸にそれぞれ個体ごとに異なる黒い斑点模様がある。大きさは 60 ~ 68 cm で体重は 2.2 ~ 3.5 kgである。オスはメスより若干体が大きく、クチバシが長い。
Phascolarctos cinereus
クイーンズランドコアラ (Phascolarctos cinereus) は、オーストラリア東部のユーカリの森に生息する有袋類である。灰色から茶色の毛皮、器用な爪を持つがっしりとした手足、丸みを帯びたフワフワの耳、膨らみのある黒い鼻のついた顔が特徴だ。性的二型で、オスの方がメスよりもはるかに大きい。体長は 60~75 cmで、オスの体重は 4.2~9.1 kg、メスの体重は 4.1~7.3 kg。雌雄ともにユーカリの葉を主食としている。
Eudyptula minor
コガタペンギン (Eudyptula minor) はブルーペンギンとも呼ばれる、オーストラリア南部とニュージーランドの海岸線とその周辺の海に生息する小型の海鳥である。背中には濃紺の羽毛、腹部と顎には白い羽毛が生えている。目とくちばしは黒く、足はピンク色である。オスとメスの外見はよく似ている。平均体高 30 cm、体重 1.1 kg ~ 1.5 kg と小柄だ。
Propithecus coquereli
マダガスカル北西部の熱帯雨林にのみ生息するコクレルシファカ (Propithecus coquereli) は、中型のキツネザルであり、深刻な危機種だ。はっきりした白色の毛で覆われており、手足、胸、背中に濃い赤色の斑点がある。この斑点は尾の部分にかけて灰色に変わることがある。顔は黒く、目は黄色で鼻の上に白い線があり、白く短い毛で縁どられている。明確な性的二型は見られず、オスとメスはよく似ているが、メスはオスよりもわずかに大きくなることがある。コクレルシファカの体長は 42 cm ~ 54 cm、尾の長さが 50 cm ~ 60 cm、体重 3.7 kg ~ 4.3 kgである。
Dasypus novemcinctus
草原や熱帯雨林、乾燥した低木林に生息するココノオビアルマジロ (Dasypus novemcinctus) は、北米、中米、南米原産の、背中に固い装甲を備えた哺乳類の一種である。生息地域全体で 9 種の亜種が存在し、亜種間では外見上の差異が大きい。一般的にココノオビアルマジロは 9 本の帯に分かれたまだらなピンクグレーの装甲帯楯に覆われている。肩と腰は幅広の帯、胴体は幅狭の帯で覆われており、長い装甲状の尾を持つ。四肢は短く、足は大きい。前足に 4 本、後ろ足に 5 本の強い爪がある。顔は細長く、鼻口部はとがっていて、耳が大きい。頭胴長は 38 cm ~ 58 cm、尾の長さは 26 cm ~ 53 cm。装甲帯楯の最も高い位置までの高さは 15 cm ~ 25 cm。オス (5.5 kg ~ 7.7 kg) はメス (3.6 kg ~ 6 kg) より体重があるが、それ以外の性別間の差異はない。
Aonyx cinereus
中央アジア、東南アジアの河川を原産とするコツメカワウソ (Aonyx cinereus) は、世界で最も小さなカワウソである。腹と喉は白く、なめらかな体は褐色の毛に覆われている。成獣は体長 72 cm ~ 96 cm、体重 2.7 kg ~ 5.4 kg になる。メスとオスには顕著な身体的差異はない。
Paleosuchus palpebrosus
コビトカイマンは、南アメリカ北部の森林の川や沼地に生息する小型のワニである。この種は成獣になるにつれて外見が変化していく。大きな茶色の目 (黄色の場合もあり) をしている。オスの平均体長は 1.3 ~ 1.5 mであるのに対し、メスは平均 1.15 mである。平均的な体重は 6 ~ 7 kgである。
Hexaprotodon liberiensis
コビトカバ (Hexaprotodon liberiensis) は、シエラレオネ、リベリア、ギニア、コートジボワールの熱帯雨林や沼地に生息する中型の哺乳類である。灰褐色の肌、小さな耳、4 本のつま先のあるガッシリした脚が特徴で、普段は、川辺で目撃されることが多く、長い時間転げまわったり眠ったりして過ごす。平均体高 75~100 cm、体長 150~175 cm、体重 180~275 kg である。
Cygnus olor
コブハクチョウ (Cygnus olor) はヨーロッパとアジアに生息する大型の水鳥で、北米や日本にも移入されている。白い体、黒い脚、橙赤色のクチバシで、鼻孔や目の周り、クチバシの縁と先端は黒い。リューシスティックの色形態が見られることもあり、成体ではほとんど見分けがつかないが、脚が黒ではなくピンク色である。ヒナの羽毛は通常は灰色だが、リューシスティックが見られる場合は白色である。コブハクチョウは目の間のクチバシの付け根に特徴的な黒いコブがある。このコブは、通常オスの方が大きいが、個体、環境、時期によって異なり、繁殖期には、繁殖中のオスとメスのコブは大きくなる。通常オスは体長 1.4 m ~ 1.7 m、翼開長 2 m ~ 2.4 m、体重 9.2 kg ~ 14.3 kg である。メスはわずかに小さく、体長 1.25 m ~ 1.55 m、翼開長 1.8 m ~ 2.16 m、体重 7.6 kg ~ 10.6 kg である。
Varanus komodoensis
コモドオオトカゲ (Varanus komodoensis) は、インドネシアのコモド島、リンカ島、フローレス島、ギリモタン島に生息する大型の爬虫類である。鈍い緑茶色で、幅の広い手足と大きな口、長く筋肉質の尾と、二股に分かれた黄色い舌が特徴である。オスの平均体長は 2.59 m、体重は通常 79~91 kg である。メスは小さく、平均体長 2.29 m、体重 68~73 kg である。
Acanthophis antarcticus
コモンデスアダー (Acanthophis antarcticus) は、オーストラリア東部および南部の草原、森林、および低地に生息する毒蛇である。平らべったい三角形の頭、ずんぐりした体、突然細くなる尻尾、落ち葉やゴミに溶け込む淡褐色、暗褐色、灰色の縞模様といった特徴を持つ。平均体長は 70~100 cm である。
Canis latrans
コヨーテ (Canis latrans) は、北米および中米の多様な環境に生息するイヌ科の動物である。毛色は赤みがかった茶色から赤みがかった灰色とさまざまで、季節や生息地域によって異なる。喉や腹部の毛はやや淡い色をしている。体型は細身で大きな尖った耳と細長く突き出た鼻を持つ。オスとメスの外見は似ているが、オスの方が体が大きく重い傾向がある。頭胴長は 73 cm ~ 94 cm、尾の長さは 26 cm ~ 35 cm、肩高は 38 cm ~ 51 cm、体重は 7.7 kg ~ 14.8 kg である。
Goliathus goliatus
ゴライアスオオツノハナムグリ (Goliathus goliatus) は、中央アフリカのサバンナや熱帯雨林に生息する大型の昆虫種である。オスとメスは外見と大きさに違いがある。オスの方が 60~100 mm と大きく、こげ茶色の腹部、白い縞模様の入った茶色の胸部、黒い脚、そしてY字型のツノがついた白い頭が特徴である。メスはオスよりも小柄で体長は 50~80 mm、胸部に短く細い縞模様がついている。また、ツノはない。野生でのライフサイクルはほとんどわかっていないが、暮らしている熱帯雨林の破壊によって、生息地域の減少に脅かされていることは確かだ。
Conraua goliath
ゴライアスガエル (Conraua goliath) はカメルーンと赤道ギニアに生息する極めて大型の種で、特に流れの速い河川で暮らす。体色は緑やこげ茶色、下腹部は色が薄く、大きな黄色い目をしている。また、皮膚には畝状に小さな突起があるものもいる。オスはメスよりも大きく、体重 0.6~3 kg、体長 17~30 cm に到達する。食用、トロフィーハンティング、ペット取引のために乱獲されたことが原因で、絶滅危惧種に指定されている。
Saiga tatarica
サイガ (Saiga tatarica) は、モンゴル、カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ロシアのステップや草原に生息するウシ科の動物である。被毛は褐色で、薄い色の下毛、大きな目と丸い耳をしている。特徴的な大きな鼻には、よく動く大きな鼻孔があり、オスの方が大きい。また、一般的にオスはメスより体が大きく、28 cm ~ 38 cm 真上に伸びる半透明の黄色い角があり、肩高 67 cm ~ 81 cm、体長 1.1 m ~ 1.4 m、体重 26 kg ~ 69 kg である。メスは肩高 61 cm ~ 74 cm、体長 1 m~ 1.28 m、体重 26 kg ~ 45 kg である。
Gallus domesticus
サセックス種は家畜化されたニワトリ (Gallus domesticus) の品種である。原産地であるイングランド南東部沿岸のサセックス地方にちなんで名付けられた。サセックス種は中型のニワトリで、がっしりした体と広い背中を持つ。頸羽と呼ばれる首の羽毛と尾の羽毛は他の部位より黒く (多くの場合黒)、体の羽毛は白、灰色、褐色、赤、茶色の場合がある。頭にはトサカがあり、くちばしの下には肉垂がある。サセックス種は性的二形である。オスはメスに比べてトサカが大きく、肉垂と尾羽が長く、体も大きく重い。オスは体高約 50 cm で平均体重 4.3 kg であるのに対し、メスは体高約 38 cm で体重 3.3 kg である。
Cerastes cerastes
サハラツノクサリヘビ (Cerastes cerastes) は、北アフリカと中東の砂漠や半砂漠に生息する毒蛇である。体は砂色で、腹部は淡い色をしていることが多い。鱗の上には、擬態のためわずかに濃い茶色の斑点模様がある。頭部は大きく、三角形をしている。目の上に独特の尖った角があるのが特徴で、それが名前の由来だ。オスとメスの見た目は同じだが、メスの方がやや大きい傾向にある。体長は 30 cm ~ 60 cm。
Equus quagga
サバンナシマウマ (or Equus quagga) は、アフリカ東部およびアフリカ南部原産で、サバンナの水源近くに好んで棲む。縞模様の違い、グループ間の交配の可否など、さまざまな特徴をもとに、この種は 6 つの亜種に分類される。サバンナシマウマには、すべてのシマウマ特有の白と黒の縞模様があるが、グレビーシマウマより小さく、ヤマシマウマより大きい。オス、メスともに体高 1.10~1.45 m、体長 2.17~2.46 m であるが、オスは通常メスよりも 10 % 大きい。
Mephitis mephitis
シマスカンク (Mephitis mephitis) は、カナダ南部、アメリカ、メキシコ北部など北アメリカ全域に生息する小型哺乳類である。短い脚、太くふさふさした尾を持つずんぐりした動物である。細い顔には尖った鼻と小さな丸い耳が付いている。シマスカンクは、黒と白の厚く粗い毛に覆われており、その特徴的な模様からこの名前が付けられている。黒い毛で頭皮が白く、背中から尾にかけて2本の縞模様がある。オスは体長 38 cm ~ 46 cm で、33 cm ~ 41 cm の長い尾を持ち、体重は 2 kg ~ 5.5 kg ある。メスは若干小柄で、頭胴長 34 cm ~ 41 cm、尾の長さが 30 cm ~ 37 cm、体重 1.8 kg ~ 4.9 kg である。
Hyaena hyaena
雑食性の捕食者で、清掃動物であるシマハイエナ (Hyaena hyaena) は北アフリカ、中東、西アジア原産である。開けたサバンナや草原、森林地帯から乾燥した山間部まで、さまざまな環境で生息する。強靭な前脚と筋肉質の首で、後脚は短いため、胴は傾斜している。大きな頭で、鼻筋も広く、離れ目で、耳は大きく尖っている。体毛は褐色で、体や足に黒い縞模様がある。背骨に沿って長いたてがみが伸び、その先には太くふさふさした尻尾がある。オスとメスでは外見の差異は少ないが、オスはメスよりも体が大きく、体重もある。オスは肩高 65 cm ~ 80 cm、体長 85 cm ~ 130 cm、尾の長さ 25 cm ~ 40 cm、体重 26 kg ~ 41 kg である。メスは肩高 60 cm ~ 75 cm、体長 85 cm ~ 105 cm、尾の長さ 25 cm ~ 40 cm、体重 26 kg ~ 34 kg である。
Oryx dammah
シロオリックス (Oryx dammah) は、アフリカ北部のサハラ砂漠周辺にかつて生息していたアンテロープである。シロオリックスの毛色は黄白色で、首、胸、脚にかけて褐色になっていく。顔は白く茶色の模様がある。長さ 1 m を超える、後方に湾曲した見事なサーベル状の長い角が特徴的である。体長 1.3 m ~ 2.4 m、肩高 1 m ~ 1.3 mである。オスはメスに比べて少し体が大きく体重もあり、オスが 140 kg ~ 210 kg であるのに対し、メスは 90 kg ~ 140 kgである。
Pithecia pithecia
シロガオサキ (Pithecia pithecia) は、ブラジル、ガイアナ、フランス領ギアナ、スリナム、ベネズエラの熱帯雨林に生息する小型の霊長類である。性的二形が見られる種であり、オスはメスに比べて体が大きく、それぞれ外見が異なる。オスの背中と尾はゴワゴワした黒く長い毛に覆われ、腹側には淡色の短い毛が生えている。また、顔周りにはゴワゴワした白い毛がM字型に広がっている。目はオレンジがかった茶色であり、鼻と口は黒色である。メスの全身と尾には白髪交じりの灰褐色をした長い毛が生えており、腹側には黄褐色の短い毛が生えている。顔周りにはオレンジ色の毛が少量生えており、鼻と口は茶色である。シロガオサキの体長は 30 cm ~ 42 cm であり、尾の長さもほぼ同じである。体重はオスが 1.8 kg ~ 2.4 kg、メスが 1.3 kg ~ 1.9 kg である。
Ursus maritimus
シロクマ (Ursus maritimus) は、北極圏と亜北極地帯に生息する大型のクマの一種である。真っ白な毛皮に黒い目鼻、ずんぐり体型で、がっしりした太ももと大きな足は泳ぐのに適している。熱の消費を最小限に抑えるため、耳は小さく尻尾は短い。オスは体長 2.4~3.0 m、体重350~750 kg で、メスは体長 1.8~2.4 m、体重 150~250 kg。どちらもワモンアザラシやアゴヒゲアザラシを常食としている。
Hylobates lar
シロテテナガザル (Hylobates lar) は、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイの熱帯雨林に生息する霊長類である。毛皮はダークブラウンから赤褐色、褐色、クリーム色など様々である。顔は黒く、周囲に白い毛が生えている。手脚も白色である。オスとメスは外見が似ており、頭胴長 42 cm ~ 59 cm、体重 4 kg ~ 7.6 kg である。
Canis lupus
シンリンオオカミ (Canis lupus) は、北半球の大部分に生息する大きなイヌ科の動物であるす。ハイイロオオカミとも呼ばれ、捕捉可能な獲物なら何でも食べるオールラウンドの肉食動物であり、多種多様な環境で生活することができる。
Ailuropoda melanoleuca
ジャイアントパンダ (Ailuropoda melanoleuca) は中国中部の山岳地帯に生息するクマの一種である。体は特徴ある黒と白の毛皮で覆われており、脚や耳、目の周りが黒色をしている。ほとんど笹しか食べないため、豊かな竹林でしか生活できない。竹はエネルギーの低い食べ物であるため、生きていくためには大量に食べなくてはならず、起きている時間のほとんどを餌探しと食事に費やさなければならない。また、エネルギー摂取量の少なさから、生まれてくる子は、非常に小さく脆弱である。
Panthera onca
ジャガー (Panthera onca) は、南米、中米、メキシコ全域に生息する大型のネコの仲間である。稀にアメリカ南部でも目撃される。複数の環境タイプで生息できるが、密林、沼地、川辺を好む。ネコ科の動物の中でも大型で、平均体重 56~96 kg、体長 112~185 cm である。黄色からオレンジ色の毛皮に黒のロゼット模様があり、腹部が白い。
Bubalus arnee
スイギュウ (Bubalus arnee) は、アジアスイギュウとも呼ばれ、中央アジア、東南アジアの湿地帯、沼地、氾濫原に生息する非常に大型のウシ科の動物である。現在、その生息域は極めて断片的であり、インドに大半の個体が生息しているほか、ネパール、ブータン、タイ、カンボジアに生息する個体も存在する。スイギュウの皮膚は灰色から黒色で、粗い黒色の毛がまばらに体を覆い、細長い頭部に小さな耳がある。雌雄ともに、頭蓋骨から水平に突き出た、大きく特徴的な曲がった角があり、大きなもので 2 m にもなる。オスの角はメスの角より大きくなる。オスは体長は 2.4 m ~ 3 m、肩高 1.5 m~ 1.9 m、体重は最大 1200 kgである。メスは、体長 1.8 m ~ 2.25 m、肩高 1.13 m~ 1.43 m、体重は最大 800 kgで、オスの約 3 分の 2 の大きさである。
Felis margarita
スナネコ (Felis margarita) は、北アフリカ、中東、中央アジアの砂漠地帯に生息する小型のヤマネコである。毛皮は厚く砂色をしており、背中、脚、尾には細く黒い縞模様がある。顔は丸く、黒い縞模様があり、大きな耳と黄色い目が特徴的。オスとメスの外見はよく似ており、肩高 24 cm ~ 36 cm、体長 39 cm ~ 52 cm、尾の長さは 23 cm ~ 31 cm。オスの体重が 2.1 kg ~ 3.4 kg であるのに対し、メスはわずかに軽く、 1.4 kg ~ 3.1 kg である。
Antidorcas marsupialis
スプリングボック (Antidorcas marsupialis) は、アフリカ南部のサバンナ原産の小型アンテロープの一種である。竪琴のような黒い角、暗褐色の模様のある褐色の毛皮、腹と顔が白く、目から鼻筋にかけて、涙のような茶褐色の筋がある。体の大きさはオス、メス同じくらいで、どちらにも角があるが、オスの角のほうが立派である。
Hippotragus niger
セーブルアンテロープ (Hippotragus niger) は、アフリカ南東部に生息する有蹄動物の一種である。顔から後方に湾曲して延びる長くデコボコのある角、腹部、顎、喉の白い黒褐色の毛皮、顔には涙のような白い模様がある。オスはメスより大きく、色が濃く、角も長い。オス、メスともにサバンナを移動しながら草を食べるが、開けた場所よりも、疎林を好む傾向がある。
Equus africanus somaliensis
ソマリノロバ (Equus africanus somaliensis) は、アフリカノロバの亜種で、ソマリア、ジブチ、スーダン、エチオピア、エリトリアの砂漠や半砂漠に生息している。グレーの体毛に薄い色の下毛が生えている。脚は白く、黒く細長い縞模様がある。硬く先端の黒いたてがみ、先端の黒い耳、尾の先の黒い房が特徴。鼻先は淡色だが、鼻と口の周りが灰黒色の個体もいる。メスとオスの外見にあまり違いはない。通常肩高は 1.20 m ~ 1.45 m、体長は 2 m ~2.40 m、体重は 225 kg ~ 335 kg。
Titanus giganteus
タイタンオオウスバカミキリ (Titanus giganteus) は、南米の熱帯雨林に生息する極めて大きな種である。大きな腹部は赤茶と黒、脚と触角と胸部は黒、そして茶色い翅脈が走る淡い色の羽。頑丈な大あごは小枝を噛み切るほど強い。オスもメスも羽を持っているが、飛べるのはオスだけである。他の多くの種と同様、現在進行中の熱帯雨林破壊により故郷を追われつつある。
Ursus thibetanus formosanus
タイワンツキノワグマ (Ursus thibetanus formosanus) はアジアクロクマの亜種で、台湾の固有種である。ずんぐりした体型で黒い毛皮で覆われており、丸い耳と長くてまっすぐな鼻が特徴。さらに外見で最も印象的なのは、胸にある白い V 字型の斑紋である。タイワンツキノワグマは性的二形で、オスがメスよりもはるかに大きい。オスは平均体重 135 kg、体長1.7 m であるのに対し、メスは 平均体重 70kg、身体長 1.35m である。
Sarcophilus harrisii
タスマニアデビル (Sarcophilus harrisii) は、タスマニア州の低木林地や森林に生息する大型の肉食有袋類である。オーストラリアのニューサウスウェールズ州では、再導入も行われている。体格はがっしりとしており、頑丈な脚と立派な尾が特徴である。とがった鼻、小さな目、毛のない丸い耳が特徴だ。体毛は黒く、尾と鼻先には赤茶色の毛があり、胸と肩には白い三日月型の模様がある。性的二形であり、オスはメスよりも体が大きく、体重もある。オスは体長 62 cm ~ 71 cm、体重 5.5 kg ~ 12 kg。メスは、体長 52 cm ~ 57 cm、体重 4.1 kg ~ 8.1 kg である。オス、メス、ともに肩高約 20 cm ~ 30 cm で、尾の長さは約 25 cm である。
Chrysocyon brachyurus
アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイの森林、草地、低木林に生息するタテガミオオカミ (Chrysocyon brachyurus) は、首の中央部から肩甲骨にかけて黒くて太いたてがみがあることから名づけられたイヌ科の動物である。手足が細長く、全体的にひょろっとした体格をしている。体は赤いボサボサの毛で覆われており、脚には短い黒い毛が生えている。オスもメスも、体の大きさも見た目もほとんど差異はなく、肩高 73 cm ~ 95 cmである。体長は 95 cm ~ 115 cm で、さらに尾の長さが 30 cm ~ 40 cm あり、体重は 20 kg ~ 29 kgである。
Sus domesticus
タムワース種は家畜化されたブタ (Sus domesticus) のイギリスの品種である。その起源の正確な時期や場所は不明だが、19 世紀初頭にイギリスのタムワースという町の近くで生まれたと推測されている。この品種の開発にはイノシシが使われたため、タムワースは強くて丈夫なブタになった。タムワース種は体全体がはっきりとした赤色の単色で、模様はない。筋肉質で胴が長く、脚も比較的長い。この品種には性的二形が見られ、オスは体高 65 cm、体重 250 kg ~ 370 kg、メスは若干小さく 200 kg ~ 300 kg である。
Grus japonensis
ツルの仲間で最も大きなタンチョウ (Grus japonensis) は、ロシア東部、中国、モンゴル、韓国、日本の湿地、河川、干潟に生息する水鳥の一種である。タンチョウの多くは渡りを行い、夏はロシア、中国、モンゴルで、冬は韓国や中国で過ごす。一方、日本のタンチョウは渡りをせず、周年生息する性質がある。タンチョウの羽は白色で、尾羽、首、顔は黒色、翼の端には黒い羽が一列に並ぶ。頭頂部の赤い皮膚がむき出しになっているのが特徴的なため、この名前がつけられている。タンチョウは体高 1.5 m ~ 1.58 mで、翼を広げると 2.2 m ~ 2.5 m にもなる。体重は 4.8 kg ~ 10.5 kg である。 オスはメスより体重で勝る傾向があるが、それ以外の違いは見られない。
Budorcas taxicolor
ターキン (Budorcas taxicolor) は、チベット、ブータン、インド北部、ミャンマー、中国の山岳地帯に生息する大型のウシ科の動物である。ずんぐりとした牛のような体格で、ボサボサの毛に覆われている。ターキンには 4 つの亜種が存在し、毛色や大きさが異なる。脚は黒っぽく、黒に近い色になることが多く、全体的な色合いは大理石のような黒褐色から灰黄色、黄金色まで幅広い。オスはメスより体が大きいが、オス、メスともに長さ 64 cm にもなる角がある。オスは体長 1.6 m ~ 2.2 m、肩高 97 cm ~ 140 cm、体重 300 kg ~ 350 kgである。メスは体長 1.6 m ~ 1.95 m、肩高 95 cm ~ 125 cm、体重 240 kg ~ 280 kgである。
Struthio camelus
ダチョウ (Struthio camelus) は既知の鳥類の中で世界最大である。オスの胴体の羽は黒で、羽先と尻尾が白い。一方メスの胴体の羽は灰褐色。オスもメスも、頭、首、脚はピンクから白の配色で、アフリカのどこが原産かによって多少外見のバリエーションがある。オスの平均体高は 2.1~2.8 m、メスはオスよりも小さく 1.7~2.0 m。
Triturus dobrogicus
ダニューブクシイモリ (Triturus dobrogicus) は、ドナウ川の緩やかな流れや支流、周辺の森林に生息する両生類の一種である。側面と背面は、黒と茶色の皮膚で覆われており、白と黒の斑点がある。腹と喉は鮮やかな赤とオレンジで彩られ、暗い模様がある。他のクシイモリ属と同様「性的二型」を示し、繁殖期のオスには背骨に沿って特徴的なトゲのあるクシがある。オスは体長 13 cm ~ 15 cm、メスはやや大きめで 18 cm まで達する。
Nanger dama
ダマガゼル (Nanger dama) は、サハラ砂漠やサヘルと呼ばれる半乾燥地域に生息する有蹄類の一種である。腹、脚、臀部から後脚にかけて、顔の体毛は白く短く、背中、肩、首は赤褐色である。頭には、大きなとがった耳と、黒くカールした角がある。角はオス、メスの両方にあるが、メスの角はかなり短い。オスの角が 25 cm ~ 35 cmであるのに対し、メスの角は平均して半分ほどである。肩高 95 cm ~ 105 cm、体長 140 cm ~ 168 cmで、メスは若干小振りである。オスの体重が 35kg ~ 75 kgであるのに対し、メスは 35 kg ~ 40 kgと軽量である。
Dama dama
ダマジカ (Dama dama) は、ヨーロッパ全土の草原や森林地帯に生息する有蹄動物である。被毛は褐色で、胴体には白い斑点が並んでおり、下毛と喉は淡い色をしているが、リューシズム (白)、メラニズム (黒)、メニル (尾に斑点のない淡い毛色) など様々な種が存在する。オスは「buck」と呼ばれ、完全に成長すると平均 60 cm にもなる掌状の大きな角がある。メスは「doe」と呼ばれ、角はない。オスはメスより大きく、頭胴長 1.4 m~ 1.6 m、肩高 0.85 m~ 0.95 m。メスは頭胴長 1.3 m~ 1.5 m、肩高 0.75 m~ 0.85 m である。
Heterometrus swammerdami titanicus
チャグロサソリ (Heterometrus swammerdami titanicus) は、インドとスリランカの熱帯雨林に生息する大型クモガタ種である。頑丈で色は黒、ぶ厚いキチン質の外殻と非常に大きなハサミを持っている。また、表皮に青や緑の光沢が見られることもある。チャグロサソリのハサミは強力で、獲物を捕まえて押しつぶすことができる。一方、毒は比較的弱い。毒針の効能よりもハサミの強さに依存しているためだと考えられている。
Acinonyx jubatus
チーター (Acinonyx jubatus) は、中央および南アフリカのサバンナや乾燥した森林地帯に生息する。スリムな身体、分厚い胸部、細い脚と尻尾、そして顔の黒い「ティア・マーク」が特徴である。もちろん、最も特徴的なブチ模様は言うまでもない。チーターは陸上最速の動物として有名で、獲物を追うときの最高速度は時速 70 マイルにも到達する。獲物になるのは通常、ガゼルやインパラなどの中型哺乳類である。
Orycteropus afer
ツチブタ (Orycteropus afer) は中型の食虫動物で、サハラ以南のアフリカのあらゆる場所に生息している。ピンクがかった灰色の皮膚にはゴワゴワした毛がまばらに生えており、大きくてスレンダーな耳と、鼻先がブタのようになった細長い頭が特徴である。オスはメスよりわずかに大きいが、いずれも一般的な個体は体長 105~130cm、尻尾の長さ 60~70cm、体重 40~65kg 程度。
Nasalis larvatus larvatus
テングザルは霊長類の仲間で、ボルネオ島 (インドネシア、マレーシア、ブルネイ) の熱帯雨林、マングローブ林、湿地林に生息する。背中と頭頂部は暗いオレンジ色、胸と腹と上腕部は明るいオレンジ色、下半身と脚と腕はグレーの毛皮に覆われている。オスは特徴的な細長い鼻が唇の上までぶら下がっている。オスほど顕著ではないものの、メスも霊長類の中ではかなり目立つ鼻をしている。オスとメスの大きさは異なり、オスの平均体長は 66 ~ 76 cm、体重 16 ~ 22.5 kgであるのに対し、メスの体長は 53 ~ 62 cm、体重 7 ~ 12 kgである。
Canis lupus dingo
ディンゴ (Canis lupus dingo) は、オーストラリア全土に生息する大型イヌ科動物である。砂色の毛皮、白い腹、尖った耳、丸い鼻先をしている。見た目は痩せていて、平均体高 52~60 cm、体長 1.2~1.5 m、体重 14~19 kg。オスの方がメスよりも少し大きい。日和見的な捕食者だが、清掃動物でもある。したがって、哺乳類、鳥類、爬虫類、腐肉、果物、野菜など変化に富んだ食生活を送っている。
Hadrurus arizonensis
アメリカ合衆国南部とメキシコの砂漠が原産の大型クモガタ種であるデザートヘアリースコーピオン (Hadrurus arizonensis) は、奇襲攻撃を専門とする捕食者である。通常は黄色、黄褐色、あるいは薄い緑色をしており、背中には色の濃い部分がある。砂の中や岩の下でじっと息をひそめ、昆虫や小型脊椎動物を毒針で襲う。すると獲物は動けなくなり、その間に顎で掴むのだ。成体になると、デザートヘアリースコーピオンは体長 10~18 cm まで成長する。刺されれば痛みはあるが、通常は人間には特に危険はない。
Rangifer tarandus
トナカイ (Rangifer tarandus) は北極および亜北極全体に生息する有蹄類で、特にカナダ、アメリカ (アラスカ州)、ロシア、ノルウェー、フィンランド、グリーンランドに多く見られる。トナカイの外見は出身地と時季によって異なるが、一般的に体毛は茶色と白、顔は下部と鼻口部が白く、鼻先は暗い色をしている。大きな枝角は、複数箇所が茶色い角袋に覆われている。オスは体長 1.8~2.1 m、体重 159~182 kg。メスは体長 1.6~2.05 m、体重 80~120 kg。
Eudorcas thomsonii
トムソンガゼル (Eudorcas thomsonii) は、タンザニアおよびケニアのセレンゲティの地域で移動しながら生活する小型の哺乳類である。乾燥した草原を好むが、森林地帯でも見られる。黄褐色の背中、白い腹、体側には黒い縞模様がある。鼻は褐色で、頬と目の周りは白い。また、目から鼻先にかけて黒い線がある。オス、メスともに多くの節のある角があるが、オスのほうが、角は長く立派である。平均体高 55~82 cm、体長 80~120 cm、体重 20~35 kg である。
Cuon alpinus alpinus
ウスリードールはインド、ネパール、中国、バングラデシュ、ミャンマー、タイの森林、草原、ツンドラに生息し、ドールの亜種の中で最も大きい。赤い毛皮に白い下腹部をしており、鼻先は短い。夏毛と冬毛があり、冬毛の方が分厚く鮮やかな赤色をしている。頭胴長は 88 ~ 113 cm、尻尾の長さは 41 ~ 50 cm、肩高は 45 ~ 55 cm。性別で大きさに違いはないが、オスの体重が 15 ~ 20 kgであるのに対し、メスの体重は 10 ~ 13 kgと、オスの方がメスよりもかなり重い。
Ovis dalli
ドールシープ (Ovis dalli) はドールビッグホーンとも呼ばれる野生のヒツジで、アラスカ州 (アメリカ) や、ユーコン準州およびブリティッシュコロンビア州 (カナダ) の山岳草原地帯に生息している。体色は白から薄茶色で、黄土色のツノが生えている。性的二形で、オスはメスよりもはるかに大きく、ツノも太くてぐるりとねじれている。オスは体長 1.3~1.8 m、体重 73~113 kg であるのに対し、メスは体長 1.3~1.6 m、体重 46~50 kg 程度。
Varanus niloticus
ナイルオオトカゲ (Varanus niloticus) は、サハラ以南のアフリカの非砂漠地域に生息する大型の爬虫類の一種である。また、アメリカ、厳密にはカリフォルニア州とフロリダ州、にも導入されており、外来種として認識されている。
Kobus megaceros
ナイルリーチュエ (Kobus megaceros) は、南スーダンやエチオピアの湿地帯や沼地に生息する有蹄類の一種である。性的二型が顕著に見られ、オスはメスより大きく、体長 1.6 m ~ 1.8 m、肩高 1 m ~1.05 m、体重 90 kg ~ 120 kg。湾曲した細長い角を持ち、毛色は濃い茶色で、肩、顔、脚に白い模様がある。また、オスの首は長くふさふさした毛で覆われている。それに対し、メスには角がなく、毛色は明るい褐色である。メスは体長 1.3 m ~ 1.7 m、肩高 0.8 m ~ 0.85 m、体重 60 kg ~ 90 kgである。
Melursus ursinus
インド、バングラデシュ、スリランカ、ブータン、ネパールの熱帯雨林と草原に生息するナマケグマ (Melursus ursinus) は、中型のクマである。ゴワゴワした黒い毛、薄いグレーの鼻、胸の上部に灰白色の三日月型の特徴的な斑紋がある。頭部は大型で、鼻面は長く、耳は毛深く房のようになっている。オスとメスはよく似ているが、オスは 10% ~ 20% ほどメスより大きく、体長 1.4 m ~ 1.9 m、肩高 60 cm ~ 90 cm、体重 80 kg ~ 145 kgである。
Tragelaphus angasii
ニアラ (Tragelaphus angasii) は、アフリカ南東部のサバンナの草の生い茂る場所にひっそりと棲むカモシカのような偶蹄類である。性的二型性であり、オスの体はメスよりもはるかに大きい。オスの体毛は濃い灰色で、黄色い脚、ねじれた先が黄色い角がある。メスは黄褐色である。オス、メスともに背中に白い縦縞がある
Crotalus atrox
ニシダイヤガラガラヘビ (Crotalus atrox) は、アメリカ合衆国およびメキシコの砂漠、草原、低木地が原産の毒ヘビである。背中の灰色と茶色の鱗がダイヤ模様に配置されていることが、名前の由来である。全長は平均 1.2m だが、2.1m の個体がいたという記録が残っている。オスはメスより大きい。身の危険を感じると襲いかかってくる危険種である。
Pan troglodytes verus
ニシチンパンジー (Pan troglodytes verus) は、ギニア、リベリア、セネガル、シエラレオネ、コートジボワールの森林に生息する一般的なチンパンジーの亜種である。ボノボと並んで、現存する動物の中で人間に最も近い種であり、DNA の 98% 以上が共通する。
Gorilla gorilla gorilla
ニシローランドゴリラ (Gorilla gorilla gorilla) は、カメルーン、赤道ギニア、ガボン、コンゴ共和国、ナイジェリア南部に生息し、熱帯雨林、沼地の森林、放棄された農地で暮らし、餌を探す。黒い肌、正面を向いた黒い目、目立つ眉弓、大きな鼻孔、および、顔、耳、手、足を除き、体の大部分がゴワゴワした毛で覆われている。オスは、メスよりはるかに大きく、成長すると背中の毛が灰色になり、「シルバーバック」と呼ばれる。ゴリラは、シルバーバックを中心に、メス、若いオス、子で構成される小規模の群れを作って生活する。
Macaca fuscata
ニホンザル (Macaca fuscata) は、日本列島固有の猿の一種である。日本北部の亜寒帯林など、様々な環境条件で暮らすため、欧米では「スノーモンキー」とも呼ばれる。ベージュの厚い毛皮で覆われた体、白い腹、ピンクの顔で、オスの平均体長は 57 cm、体重は 11 kg である。メスは若干小さく、平均 52 cm、8 kg である。オス、メスともに、強い絆で結ばれた血縁関係のあるメスと、他のグループから入ってきた血縁関係のないオスで構成される 10 頭から 100 頭の群れで暮らす。絶滅の危機にさらされてはおらず、野生のものも多く存在する。そのため、数が増えすぎると、作物や樹木への被害を防ぐために間引きされることもある。
Cebus capucinus
ノドジロオマキザル (Cebus capucinus) は、コロンビア、パナマ、エクアドルの森林で樹上生活を行う霊長類である。オマキザルには 11 の種と多くの亜種が存在する。ノドジロオマキザルは、黒い毛皮の体と、肩、胸の上部、および顔の周りの特徴的な白い毛皮で識別できる。また、頭の上部に黒い毛皮の「帽子」があり、薄毛で覆われた淡いピンク色の顔と前向きに付いた茶色の目をしている。体長 33~45 cm で、尾は 35~55 cm、体重 1.5~4 kg である。オスはメスより体が大きく、体重もある。
Bradypus variegatus
ノドチャミユビナマケモノ (Bradypus variegatus) は、中南米の熱帯雨林の樹上で生活する哺乳類である。色は淡い灰色から茶色で、手足はひょろ長い。足より腕の方が長く、短く退化した尾がついている。ノドチャミユビナマケモノは両手両足に 3 本の長い爪を持っているが、前足の爪の方がかなり長い。丸い頭部に目立たない耳、目から側頭部にかけて黒褐色の模様がある。オスとメスは外見上よく似ているが、唯一の違いはオスの背中に特徴的な模様が見られる点である。平均体長 60 cm、体重 3.5 kg ~ 5.2 kg である。
Apteryx mantelli
ノースアイランドブラウンキーウィ (Apteryx mantelli) はニュージーランド北部の森林に生息する飛べない小型の鳥である。丸い体は厚い茶色の羽毛に覆われ、ずんぐりとしたピンク色の脚に支えられている。小さく黒い目とピンク色の長いくちばしをしている。メスはオスよりわずかに体が大きく、体重も重く、体高 50 cm ~ 60 cm、体重は約 2.8 kg であるのに対し、オスは体高 45 cm ~ 55 cm、体重 2.2 kg である。
Halichoerus grypus
ハイイロアザラシは大西洋の陸地周辺 (イギリス、アイルランド、アイスランド、ノルウェー、デンマーク、フランス、オランダ、ベルギー、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ロシア、カナダ、アメリカ合衆国) に生息する海洋哺乳類である。西大西洋に棲息する個体は、東大西洋の個体よりもかなり大きい。オスは体長 2.3 ~ 2.9 m、体重 205 ~ 370 kg、メスは体長 1.9 ~ 2.3 m、体重 160 ~ 250 kgである。
Ursus arctos horribilis
アメリカ北部およびカナダに生息するハイイログマ (グリズリー) は、実際にはヒグマ (Ursus arctos horribilis) の亜種であり、混乱を避けるためにしばしばアメリカヒグマと呼ばれる。ハイイログマの特徴は、そのぶ厚い茶色の毛皮、肩の大きなこぶ、まっすぐな鼻、丸い耳である。長い爪のある前足がとても強力で、穴を掘ったり、獲物を捕まえるのに使用する。体が非常に大きくなるものもいるが、体のサイズにはかなりのばらつきがある。平均的なサイズは、オスが体重約 240 kg、体長 2.2 m、メスが体重 160 kg、体長 1.8 m である。
Bos taurus
ハイランド牛はスコットランドのウシ (Bos taurus) の品種である。この名前は、原産地であるスコットランドのハイランド地方に由来する。ハイランド牛は、その特徴的な長毛で有名である。毛皮は動物を雨風から守る、ウェーブのかかった長い保護毛と、その内側に体を温かく保つ産毛とで構成されている。ほとんどのハイランド牛は錆びたような赤い毛色をしているが、ブロンド、茶色、黒の場合もある。頭には額の部分に特徴的な「前髪」が見られ、2 本の長く曲がった角を持つ。ウシの中ではかなり小型の品種であり、オスは体高 1.05 m ~ 1.2 m、体重 600 kg ~ 850 kg。メスはそれよりわずかに小さく、体高 0.9 m ~ 1.05 m、体重 400 kg ~ 500 kg である。
Tiliqua scincoides scincoides
ハスオビアオジタトカゲは、オーストラリアの森林地帯、低木地帯、半砂漠地帯に生息する爬虫類の一種である。幅広でずんぐりした体つきで、三角形の頭と分厚い尻尾が特徴だ。さまざまな色の個体がいるが、通常は褐色、ベージュ、黒の鱗が縞模様に配置されている。名前の通り、鮮やかな青い舌を持っている。成体の体長は 45~60 cm。
Babyrousa celebensis
北スラウェシバビルサは、インドネシアのスラウェシ島と周辺の小島に生息するイノシシ科の動物である。ほとんどの個体は毛がなくグレーの肌をしている。オスのバビルサは大きな牙を持ち、頭蓋骨の方に向かって湾曲している。頭胴長は 85 ~ 110 cm、尻尾の長さは 29 ~ 32 cm、肩高は 58 ~ 66 cm。オスの体重は 70 ~ 100 kg、メスの体重は 45 ~ 80 kg。
Bitis arietans
パフアダー (Bitis arietans) は、サハラ以南のアフリカと中東南部に広く分布する毒蛇である。ずんぐりした身体と幅の広い頭部、そしてベージュ、茶色、黒などくすんだ色の鱗が特徴である。鱗は網目状に配置されており、好んで暮らすサバンナや草原で格好のカモフラージュになる。動きはゆっくりだが、動揺するとすごい速さで動くこともできる。平均全長は 1 m だが、個体によっては 2 m 近くに到達するものもいる。オスはメスより大きい傾向にあり、胴回りが太く尻尾も長い。
Casuarius casuarius
ヒクイドリは、パプアニューギニア、インドネシア、オーストラリア北部の熱帯雨林、マングローブ、草原に生息する大型の飛べない鳥である。もさもさした毛髪状の黒い羽毛と、丈夫な灰色の脚を有する。頭の上に特徴的な茶色い突起があり、こげ茶色の曲がったくちばし、濃い青色の喉と薄い青色の頭頂部をしている。首の後ろはオレンジ色で、喉から赤い肉垂が 2 つぶら下がっている。オスとメスの外見は似ているが、メスがオスよりはるかに大柄で、とさかやくちばしも大きく、色も鮮やかだ。オスのヒクイドリの体高は平均 112~136 cm、体重は 29~34 kg。メスの体高は平均 140~170 cm、体重は 46~69 kg。
Scarabeus sacer
ヒジリタマオシコガネは、地中海周辺の海岸砂丘や湿地に生息するフンコロガシの一種で、北アフリカ、ヨーロッパ、中東に生息している。頭部には 6 つの楕円形の突起があり、前脚にはさらに 4 つの突起があるため、前頭部が光線のように弧を描いているように見える。体長 10 ~ 25 mmで、光沢のある黒い外骨格で覆われている。
Camelus dromedarius
ヒトコブラクダ (Camelus dromedarius) は、北アフリカ、中東、西アジア全域に生息するラクダ科の動物だ。また、ヨーロッパ諸国やオーストラリアにも導入されている。通常は砂色、褐色、クリーム色をしているが、濃い色やまだら模様の色素を持つ個体もいる。背中にはこぶが1つあり、長い脚と首を持つ。また、丸い頭部と小さな丸い耳、長いまつげの大きな目、そして突出した大きな唇が特徴。オスはメスよりも大きくて重く、体長は2.50 m ~ 3.40 m、肩高は 1.80 m ~ 2 m、体重は 400 kg ~ 600 kg に及ぶ。メスは肩高 1.70 m ~ 1.90 m、体長 2.20 m ~ 3 m、体重 300 kg ~ 540 kg。
Ursus arctos isabellinus
ヒマラヤヒグマ (Ursus arctos isabellinus) は、アフガニスタン、パキスタン、インド北部、中国西部、ネパール、カザフスタン、チベットの山に生息するヒグマの亜種である。個体数が激減しており、絶滅が危惧されている。野生に生息している個体数は不明であるが、地域開発による生息地の分断化、毛皮やその体の部位の密猟など、さまざまな要因によって絶滅の危機に瀕している。
Ovis aries
ヒルラドナーはウェールズとイングランドに生息するイギリスの家畜化されたヒツジ (Ovis aries) の一種である。この名称は、原産地であるウェールズの歴史あるラドナーシャー州とその周辺地域の高地にちなんでいる。おそらくこの地域の他の在来種から発展したもので、1911 年に初めて品種として認められた。ヒルラドナーは体幅が広く、オフホワイトの厚い毛を持つ丈夫な羊の品種である。脚と顔は茶色から褐色で毛はなく、鼻先は白い。オスには 2 本の湾曲した角があるが、メスには角がない。オスは平均体高 80 cm、体重 70 kg ~ 80 kg、メスは体高 75 cm、体重 50 kg ~ 55 kg である。
Ovis canadensis
ビッグホーン (Ovis canadensis) はカナダやアメリカ合衆国、メキシコなどの山岳地帯や草原、砂漠に生息する野生のヒツジの一種である。体色は淡い灰色から濃い茶色をしており、黄色がかった茶色の角を持つ。いくつかの亜種や個体群が存在し、生息環境によって体色や体格、大きさが異なる。性的二形を示し、オスはメスに比べて体が重く、角が太く巻いている。オスの体高は 90 cm から 105 cm、体長は 1.6 m から 1.85 m、体重は 68 kg から 90 kg である。メスは比較的小柄で軽く、体高は 75 cm から 90 cm、体長は 1.28 m から 1.57 m、体重は 42 kg から 57 kg である。
Arctictis binturong
ビントロング (別名ベアキャット) は、南アジアと東南アジアの森林に生息する哺乳動物である。長くがっちりした胴体に、比較的短く幅広の脚をしており、ゴワゴワした黒い毛に茶色の顔、先端が白くなった丸い耳を持つ。メスはオスよりも約 20% 大きい。頭胴長は 71 ~ 91 cm、尻尾の長さは 56 ~ 91 cm。オスの体重は 9 ~ 20 kg、メスの体重は 11 ~ 32 kg。
Puma concolor
ピューマは、カナダ、アメリカ、メキシコ、南米全域の森林、山岳、草原、砂漠、低木地帯に生息する大型のネコ科の動物である。一般的にアメリカライオンとも呼ばれる。砂色の毛、太い脚と太い尾、丸い耳と大きな頭、白い口元、目から下に延びる黒い涙の跡のような模様が特徴である。オスは、頭胴長 120 ~ 200 cm、肩高 60 ~ 90 cm、尾の長さ 63 ~ 95 cm、体重 53 ~ 100 kg である。メスは、頭胴長 90 ~ 180 cm、体重 29 ~ 64 kg で肩高や尾の長さはオスと同等である。
Salamandra salamandra
ファイアサラマンダー (Salamandra salamandra) は、ヨーロッパ大陸の落葉樹林に生息する両生類である。皮膚は黒地で黄色の斑点があるが、その模様には大きな個体差がある。ファイアサラマンダーは体長 15 cm~ 30 cm、体重約 30 g~ 50 g である。オス、メスの間にサイズおよび外見上の違いはない。幼生は水生だが、成体は泳ぐことができず、地上で一生を過ごす。
Vulpes zerda
フェネックは、サハラ砂漠に生息する小さなイヌ科の動物である。背中、頭、尾の毛は砂色で、足、腹、顔の毛は白い。フェネックの最大の特徴は、非常に大きな尖った耳である。フェネックは、肩までの高さが 18 ~ 22 cm、頭胴長が 34~40 cm と非常に小さい。尾の長さは最大 25 cm、耳の長さは 9 ~ 10 cmである。体重は 0.8 ~ 1.9 kg である。オスはメスよりわずかに身体が大きい。フェネックは危機種とはみなされておらず、その個体数は不明だが、多数存在すると考えられている。
Cryptoprocta ferox
フォッサ (Cryptoprocta ferox) はマダガスカルの森林地帯に生息する大型の哺乳類である。マダガスカルの肉食種、マダガスカルマングース科に属し、中でもフォッサは最大の種である。大半を樹上で生活するフォッサは猫のような細長い体型をしており、尾は体とほぼ同じ長さである。毛皮は均一な褐色である。耳が丸く、丸い鼻と猫のような黄色い目が特徴である。オスとメスはよく似ており、体長 61 cm ~ 80 cm、尾の長さが 60 cm ~ 75 cm である。体重は 5 kg ~ 9 kg である。
Symphalangus syndactylus
フクロテナガザル (Symphalangus syndactylus) は、マレー半島とインドネシアのスマトラ島の熱帯雨林に生息するテナガザルの一種である。体は黒一色のフサフサした毛で覆われ、顔には薄い灰色の毛が生えている。腕は体長の約2倍と非常に長く、脚は短く頑丈で、尾はない。あごの下に特徴的なのど袋があり、膨らませて独特の声を発する。平均的なフクロテナガザルは体長 75 cm~ 100 cmで体重 10 kg~ 13 kgである。他の小型類人猿と同様、性的二型はほとんど見られない。
Camelus bactrianus
家畜種のフタコブラクダ (Camelus bactrianus) は、中央アジア原産の大型偶蹄類である。2 つのコブと砂色の毛皮を持つが、毛皮がこげ茶や白の個体もいる。平均して肩高 2m、コブの高さが 30cm 追加される。オスはメスよりもかなり大きい。
Crocuta crocuta
ブチハイエナ (Crocuta crocuta) はサブサハラアフリカ原産の動物である。万能型捕食者で、熱帯雨林や砂漠では見つからないが、ほとんどの環境で生きていける。しっかりとした前肢、筋肉質の首、比較的華奢な後肢が特徴的な外見をしている。大きな頭で、鼻筋も広く、土色の毛皮には黒い斑点があり、首から背中にかけて、たてがみがある。
Lasiodora parahybana
ブラジリアンサーモンピンクタランチュラ (Lasiodora parahybana) は、ブラジル東部の大西洋岸森林地域にのみ生息する大型のクモの一種である。体が黒く、足と腹部にピンクまたは赤の毛が生えている。全体として見ると、オスは若干大きく、脚を広げた状態で 28 cm にも達するが、メスは腹部が大きく重量がある。また、オスは、メスよりも明るい色をしている。
Phoneutria nigriventer
ブラジルドクシボグモ (Phoneutria nigriventer) は、南アメリカ原産のクモの一種で、主に熱帯雨林に生息し、しばしば都市部でも目撃される。体が大きく、毒を持ち、淡褐色の体は毛に覆われており、脚に黒い縞模様がある。オスは、メスより若干小さく、腹部がかなり小さい。口の近くにある口肢 (体節状の触覚) の先の膨らみはオス特有であり、性別を判別できる。脚を広げたときのサイズが 130~150 mm、体の平均サイズが 17x48 mm である。ブラジルドクシボグモの代表的な動作は、2 本の前足を持ち上げて、左右に体を揺らす防御姿勢である。
Antilocapra americana
プロングホーン (Antilocapra americana) は、別名エダツノレイヨウとも呼ばれるが、アンテロープ (レイヨウ) とは異なる種である。北米に棲むプロングホーンは、アンテロープに似た生態的地位を占めているため、英語では pronghorn antelope であるが、単に pronghorn と呼ばれることも多い。背中と体側が黄褐色で、腹が白く、白い下腹部、首に山形の白い模様がある。肩高は平均 81~104 cm、体長 1.3~1.5 m である。オスはメスよりも 10% 大きく、鼻筋が黒く、長く太い角がある。
Alces alces
ヘラジカの様々な亜種はノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、アメリカ、カナダに生息する。亜寒帯の落葉樹林に生息し、木や木質植物の若芽を主食とする。ヘラジカは大型のシカで、厚い茶色の毛皮に覆われ、首に特徴的なこぶがある。また長い吻端も特徴的である。アラスカヘラジカは最大の亜種で、オスは肩高 1.7 ~ 2.3 m、頭胴長 2.4 ~ 3.1 m、体重 380 ~700 kg と非常に大きい。成獣のオスには、大きなへらのように平たい角があり、時期によっては「ビロード」状の皮膚に覆われている場合がある。アラスカヘラジカの角は、1.4 ~ 1.8 m の長さがある。メスは身体の大きさは同程度であるが、体重がかなり軽く、200 ~ 490 kg で、角を持たない。
Testudo hermanni
ヘルマンリクガメ (Testudo hermanni) は、地中海沿岸の森林に生息する小型のリクガメの一種である。甲羅には黄色と黒の模様があり、亜種や個体によって異なる。分布域西部の亜種に比べて、東部の亜種ははるかに大きく、体長 18 cm に対し 28 cm にも達する。一般的にオスよりメスの方が大きい。大きさにもよるが、体重は 2 kg ~ 4 kg になる。
Tapirus bairdii
ベアードバク (Tapirus bairdii) は、中米の森林地帯が原産の絶滅危惧哺乳動物である。5 種類のバクのうち、他 4 種類は中南米に生息している。オスとメスの大きさは同じくらいだが、メスの方がわずかに大きい。どちらもこげ茶から黒の毛をしており、成体になると顎と胸の色が薄くなる。一方、子どもは黄褐色の毛に白いブチや縞模様ついている。この配色は、彼らが暮らしている森林地帯の木漏れ日の中でカモフラージュになるのだ。<br><br>絶滅危惧種となった主な原因は、森林伐採による生息地の破壊である。それを阻止するために、自然保護活動家は中米の森林と熱帯雨林の保護に懸命になっている。狩猟もまた脅威で、メキシコ、ベリーズ、グアテマラ、コスタリカ、パナマでバク狩りは違法であるにもかかわらず、ほとんど法的な取り締まりはできていない。
Phoenicopterus ruber
ベニイロフラミンゴ (Phoenicopterus ruber) はカリブフラミンゴの名でも知られており、アメリカ合衆国南部や中央アメリカ、カリブ海地域の干潟や沿岸のラグーン、その他の沿岸湿地帯環境に生息する大型の水鳥である。特徴的な形をしたくちばしを使って泥をかき混ぜ、無脊椎動物や種子を濾過して食べる。羽毛は淡いピンク色をしており、首や風切羽にはより鮮やかなオレンジピンクの色合いが見られる。オスとメスの見た目は似ているが、オスの方が重く、やや背が高い傾向がある。一般的に、ベニイロフラミンゴの体高は 1.2 m ~ 1.45 m、翼を広げると 1.4 m ~ 1.7 m あり、体重は 2 kg ~ 4 kg である。
Panthera tigris tigris
ベンガルトラ (Panthera tigris tigris) はインド、バングラデシュ、ネパール、ブータン、そして中国西部が原産である。草原、森林、マングローブなどあらゆる環境で生息することができ、ヤギ、シカ、ウシなどヒヅメを持つ大きな動物 (まとめて有蹄動物と呼ばれる) を獲物とする。ベンガルトラは鮮やかなオレンジ色の毛皮と、茶色あるいは黒の縞模様と、大きな頭、筋肉質の四肢、そして大きな牙が特徴である。
Scolopendra gigantea
ペルビアンジャイアントオオムカデ (Scolopendra gigantea) は、南米およびカリブ海地域の森林原産の、大きく恐ろしい肉食の節足動物である。様々な動物を捕獲して毒を注入し、殺すことができる。また特定の獲物を捕まえるためのテクニックもマスターしている。全長は 30cm にまで達し、色は個体ごとに様々である。通常は、赤、黄、茶、黒などの体に、黄色の足があり、体の節の部分が濃い。
Canis lupus arctos
ホッキョクオオカミ (Canis lupus arctos) は、カナダ北部とグリーンランドに生息する大型のイヌ科動物である。白いオオカミとしても有名。大規模な群れで生活する捕食者で、主にジャコウウシやホッキョクウサギを餌とする。他にもキツネ、鳥類、クマの子どもなどを食べ、ときには死肉を漁ることもある。
Vulpes lagopus
ホッキョクギツネは、カナダ、アメリカ、グリーンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの北極圏や高山ツンドラ地帯に生息する小型のイヌ科の動物である。冬になると、ほとんどのホッキョクギツネが、過酷な気温から身を守るために、厚く白い毛皮で身を守る。夏になると、体毛は茶色か濃い灰色になり、下部は淡い色でかなり薄くなる。ごく一部の個体は、冬でも夏でも茶色のままで、ブルーモルフと呼ばれる。ホッキョクギツネは、丸みを帯びた広い耳、小さな琥珀色の目、小さな黒い鼻が特徴である。肩高 25 ~ 30 cm で尾の長さが 25 ~ 35 cm である。オスの頭胴長は 46 ~ 68 cm、体重 3.2 ~ 9.4 kg で平均 3.5 kgである。メスは若干小さく、頭胴長は 41 ~ 55 cm、体重 1.4 ~ 3.2 kg で平均 2.9 kg である。
Boa constrictor
ボアコンストリクターは、中南米原産の大型のヘビである。9 つの亜種に分類される遍在性の高い種である。ほとんどの環境条件で生活可能であるが、主に熱帯雨林、沿岸地域、半砂漠地帯で多く目撃される。多種多様な色と模様のバリエーションが存在するが、外見の一般的な特徴としては、体全体に淡褐色、暗褐色、黒色の鱗の菱形模様がある。性的二型が顕著で、雌雄で外見が異なる。オスの平均体長は 1.8~2.4 m で、総排泄腔の周囲にある骨盤の突起を交尾時に利用する。メスのほうが体が大きく、平均体長 2.1~3 m で、骨盤の突起はあるがオスのものより小さい。
Pan paniscus
ボノボ (Pan paniscus) はコンゴ民主共和国の森や湿地帯に生息しており、チンパンジー (Pan troglodytes) に最も近い種である。野生のすべての種の中で、ボノボとチンパンジーの 2 種が最も人間に近いDNAを持っている。
Pongo pygmaeus
オランウータン (Pongo pygmaeus) はボルネオ島が原産で、生息範囲はボルネオ島のインドネシア領とマレーシア領にまたがっている。大型の類人猿で、赤い毛と茶色い肌が特徴である。成体のオスは大きな頬の出っ張りと、メスを引き寄せるための大きな音を出すのど袋がついている。オランウータンは非常に賢い動物で、野生で食べ物を獲得するために、道具を作り使用する様子が観察できる。しかし泳ぐことができないため、越えられない河があるとそこで行動範囲が制限されてしまうことが多い。
Tragelaphus erycerus
ボンゴ (Tragelaphus eurycerus) は、中央アフリカの森林地帯でひっそりと暮らすアンテロープである。黄褐色から赤色の毛皮をしており、胴体部分に白い縦縞が入っている。脚の内側は色が薄く、大きな耳を持っており、目の下に逆 V 字型の黄色い模様が入っている。特筆すべき特徴は、らせん状に伸びた大きな真っ直ぐのツノだ。オスとメスは同じくらいの大きさで、肩高 1.1~1.3 m、体長 2.15~3.15 m。ただし、メスの体重が 190 kg なのに対し、オスの体重はずっと重く平均 310 kg ある。
Otocolobus manul
マヌルネコ (Otocolobus manul) は中央アジアと東アジア原産の小型のヤマネコで、生息地域は西はコーカサス山脈、南はヒマラヤ山脈に限られている。最大の特徴は、驚くほど密生した長い毛で、ぽっちゃりとしたぬいぐるみのような外見をしている。被毛は灰色で、ベージュから赤錆色の色合いになっており、まばらに黒いブチの模様がある。頭は小さく丸く、三角形の小さな耳が厚い毛皮の中から突き出している。オスとメスはよく似ており、頭胴長 46 cm ~ 65 cm、尾の長さ 21 cm ~ 31 cm、体重 2.5 kg ~ 4.5 kg である。
Helarctos malayanus
マレーグマは、東南アジアの熱帯雨林に生息する、小型のクマ科動物である。こげ茶や黒の毛皮に、黄褐色の顔と鼻口、上胸にある目立つオレンジ色の三日月模様が特徴だ。幅広の頭部、筒形の突き出た鼻、小さな丸い耳をしている。オスとメスで外見に違いはないが、オスの方がメスよりも 10 ~ 20% 大きい。体長は 120 ~ 150 cm、体重は 27 ~ 65 kg。
Tapirus indicus
マレーバクは東南アジアの熱帯雨林が原産の哺乳動物である。頭、肩、前脚、後脚が黒色、胴体中央部と臀部が白色をしている。ずんぐりした体型で、物をつかむことができる鼻が特徴的だ。体長は 1.8 ~ 2.5 m、体重は 250 ~ 540 kg。メスはオスよりも少し大きく、10 ~20% 重い。
Papio hamadryas
マントヒヒ (Papio hamadryas) は大型霊長類であるヒヒの一種で、エチオピア、ジブチ、ソマリア、アラビア半島のイエメンに生息する。マントヒヒは大きさだけでなく、外見においても極端な性的二型がみられる。オスメスともにボサボサの毛で覆われており、メスは茶色、オスは銀白色をしている。さらに、オスには首の回りに立派なたてがみ (マント) があり、頬の回りにはフサフサの毛が生えている。犬のような鼻で、顔には毛がなく、赤褐色をしている。ヒヒの臀部には大きな尻だこがあり、皮膚が厚くなっているため、枝などのざらざらした表面でも快適に座ることができる。オスはメスの約 2 倍の大きさがあり、頭胴長 70 cm ~ 95 cm、尾の長さ 42 cm ~ 60 cm、体重 15 kg ~ 30 kg である。メスは頭胴長 50 cm ~ 65 cm、尾の長さ 37 cm ~ 41 cm、体重はわずか 10 kg ~ 15 kgである。
Mandrillus sphinx
マンドリル (Mandrillus sphinx) は、カメルーン、ガボン、赤道ギニア、コンゴの熱帯雨林や高原に生息する大型の猿の一種である。オリーブ色がかったダークグレーの毛皮、白い腹、顔の色に特徴がある。鼻には長いピンク色の筋があり、その両側は青い。黄色いヒゲもある。
Capra falconeri
マーコール (Capra falconeri) は中央アジア原産の大型のヤギで、時にはねじ角ヤギと呼ばれる。樽型のがっしりした体つきをしている。2 つに分かれた蹄を使って険しい山や崖を登ることができる。厚い毛皮に覆われており、オスは灰褐色、メスはより明るく豊かな褐色をしている。背骨に沿って黒いストライプがあり、脚と顔には黒い模様がある。オスは首全体に長くボサボサのヒゲが生えている。オスメスともに太くカールした角を持つが、オスの方がかなり長い。オスはメスより体も大きく、体重もあり、肩高 0.95 m ~ 1.15 m、最大体重 110 kg であるのに対し、メスは肩高 75 cm ~ 90 cm、体重約 40 kg である。
Varanus salvator
ミズオオトカゲ (Varanus salvator) は、東南アジアやインド亜大陸の温暖な地域の熱帯雨林や湿地帯、マングローブ林に生息する大型の爬虫類である。体色は濃い緑から黒で、全身に淡い茶色と黄色の網目状の模様がある。この網目は、尾に帯状に見られることも多い。性的二型であり、オスのほうが体が大きい。オスが体長 1.5 m ~ 2 m、体重 5 kg ~ 50 kg、平均 20 kg であるのに対し、メスは体長 1.2 m ~ 1.8 m、体重 2 kg ~ 22 kg である。
Ceratotherium simum simum
ミナミシロサイは、アフリカ南部 (南アフリカ、ナミビア、ジンバブエ、ケニア、ウガンダ、ザンビア) に生息する大型の有蹄類である。体が大きく、厚い灰色の皮膚をしている。2 本の角があり、前部の角は後部の角よりもはるかに長い。頭部はほぼ直方体で、鼻は四角である。頭のてっぺんに突起した耳があり、首の付け根には頭を支える筋肉でできたコブがある。オスは、体長 3.7 ~ 4 m、体高 170 ~ 188 cm、平均体重 2300 kgである。メスは、体長 3.4 ~ 3.65 m、体高 160 ~ 177 cm、平均体重 1700 kgである。
Manis pentadactyla
ミミセンザンコウ (Manis pentadactyla) は、インド、ネパール、ブータン、バングラデシュ、ミャンマー、台湾、中国南部が原産の食虫動物で、近絶滅種に指定されている。小柄で警戒心が強く、動きの緩慢な動物で、最も目立つ特徴は層になっている鎧のようなケラチン質の鱗だ。体長は 40~58 cm、尻尾の長さは 25~38cm。昼間は巣穴で眠り、夜になると餌のアリ、シロアリ、その他の昆虫を探しに出かける。
Suricata suricatta
ミーアキャットは、群れで生活するマングースの一種で、アフリカ南部のサバンナや半砂漠の地下に複雑な巣を作って生息している。家族の群れで生活し、「真社会性」があると考えられている。つまり、社会的な組織化が進んでおり、群れのメンバーはグループ内での役割がはっきりと決められている。平らで尖った頭を持ち、顔は砂色で、目と耳は黒い。背中には灰色と黄色の斑点模様の毛があり、尾の先端は黒く、尖っている。四足歩行で移動するが、警戒するときは後ろ足で独特の姿勢をとる。頭胴長は 24 ~ 35 cm、体重は 620 ~ 970 g である。メスの方がオスよりも体重が重い傾向がある。ミーアキャットは現在絶滅の危機に瀕してはいない。
Pteropus conspicillatus
メガネオオコウモリ (Pteropus conspicillatus) はオオコウモリの一種で、ニューギニアの熱帯雨林やマングローブ林、オーストラリアのクイーンズランド州北部に生息している。メガネオオコウモリは黒い体毛に覆われ、首、頭皮、目の周りは黄白色で、メガネをかけているように見える。大きな黒い翼、とがった耳、大きな丸い目が特徴である。長い鼻の先には潰れた鼻がある。平均体長は 22 cm ~ 25 cm、翼を広げると最大 80 cm あり、体重は 500 g ~ 1,000 g である。
Caiman crocodilus
メガネカイマン (Caiman crocodilus) は、中南米の湿地帯やサバンナ、森林に生息する中型のワニである。メガネカイマンの色は緑、茶、黄色、灰色で、尾と体に沿って帯状のマークがある。両眼の間に骨のような隆起があり、メガネをかけているように見えることからこの名前がつけられている。メガネカイマンの体は細身で、背中にはさらに隆起した鱗がある。オスの体長は平均 1.5 m ~ 2 m だが、年齢を重ねて 2.5 m を超えることもある。体重は 13 kg ~ 40 kg である。メスは小さく、体長は平均 1.08 m~ 1.4 m、大きい個体や年齢を重ねた個体では 2 m になる。体重は 7 kg ~ 30 kg である。
Tremarctos ornatus
メガネグマ (Tremarctos ornatus) は南米アンデス地方原産の中型のクマである。黒い毛皮は厚く、顔と胸に白い模様がある。顔は他のクマに比べて比較的平らで、絶滅した短頭種のクマと密接な関係があることを示している。他のクマと同様、メガネグマは明確な性的二形が見られ、メスはオスよりずっと小さい。オスは肩高 76 cm ~ 91 cm、体重 100 kg ~ 200 kg であるのに対し、メスは肩高 60 cm ~ 73 cm、体重はわずか 35 kg ~ 82 kg である。
Brachypelma hamorii
メキシカンレッドニータランチュラ (Brachypelma hamorii) は、メキシコの低木地、砂漠、森林に生息するクモである。黒い身体と脚、関節に朱色の配色、そして他のすべてのタランチュラ種と同様に全身が敏感な毛でおおわれている。体長約 10cm、脚を広げると 15cm になる。夜行性で、日中は巣穴で過ごし、夜になると獲物を求めて狩りに出る。昆虫や、小さな両生類や哺乳類を餌にする。
Ambystoma mexicanum
メキシコサンショウウオ (Ambystoma mexicanum) は、メキシコの淡水湖にのみ生息する両生類で、自然生息地として残っているのはソチミルコ湖のみである。野生のメキシコサンショウウオは緑と茶色で、体全体に暗い斑点があるが、ペット用のメキシコサンショウウオは白っぽいものや、鮮やかな色彩を持つものが多い。首から突き出た扇のようなエラが目立つのはサンショウウオの幼生に共通する特徴だが、メキシコサンショウウオは他の種以上に水棲であるため、成長後もこの外エラが消えずに残る。顔は広く、小さな目と大きな口がある。体長 15 cm ~ 45 cm、平均体重は約 300 gである。
Morpho menelaus
メネラウスモルフォ (Morpho menelaus) は、中南米の熱帯地域の草原や森林に生息するチョウの一種である。鮮やかなブルーとターコイズブルーの羽は縁が黒く、白い斑点が並んでいるのが特徴である。羽の鱗粉は、虹色に輝く独特の構造をしている。羽の裏側は褐色で、目玉のような模様がたくさんある。メスに比べてオスは小振りで、鮮やかな青色の羽の縁は薄い色をしている。平均的なメネラウスモルフォは羽を広げると 12 cm になる。幼虫は赤茶色で緑色の斑点があり、毒のあるトゲが外敵を寄せ付けない。
Achatina achatina
メノウアフリカマイマイ (Achatina achatina) は、西アフリカの森林地帯に生息する大型の腹足類で、各国の中でも特にシェラレオネ、リベリア、コートジボワール、ガーナ、ナイジェリアで多く見られる。灰色の身体と、黄色、オレンジ、または黄褐色に黒の縞模様が入った円すい型の殻を持つ。この珍しい模様が名前の由来となっている。雌雄同体でオスとメス両方の生殖器を持っているため、「オス」「メス」という明確な区別はない。しかし、生殖器が発達していない子どもや亜成体を「オス」と考えることもできる。
Equus ferus przewalskii
モウコノウマ (Equus ferus przewalskii) は、モンゴルの草原に生息する野生馬の一種で、プシバルスキーウマとも呼ばれる。ウマ科動物の中でも小柄で、ずんぐりした体型をしている。体長 2.1 m ~ 2.6 m、肩高 1.2 m ~ 1.5 mである。成獣は体重 250 kg ~ 360 kgである。オスはメスより少し大きいこともあるが、明らかな性的二型は見られない。被毛はオレンジがかった褐色で、腹部は薄い色をしている。直立した黒いたてがみ、太く黒い尾、黒い脚が特徴的である。
Phyllobates terribilis
モウドクフキヤガエル (Phyllobates terribilis) は、コロンビアの太平洋岸に面した熱帯雨林に生息するヤドクガエル属の固有種である。英語名には「ゴールデン」という言葉が入っているが、実際にはミントグリーン、黄色、オレンジなどの変異体だ。すべての変異種が平均 50~55 mm の大きさで、極めて毒性の高い肌で捕食者を撃退する防御メカニズムを備えている。一方で身体の鮮やかな色は、潜在的な脅威を示す警告の役割を果たす。林床で生息し、他種のカエルと異なり水の近くで暮らす必要はないが、卵を産むときには水源が必要である。
Speothos venaticus
ヤブイヌ (Speothos venaticus) は、酢のにおいがすることからビネガードッグの名でも知られている。南米の森林や湿地、サバンナ、牧草地などの池や川の近くに生息する小型のイヌ科の動物である。ずんぐりとした体に短い脚と尾があり、丸い頭と短い鼻先、小さな丸い耳が特徴である。体全体は茶色の毛で覆われ、頭部は黄褐色、脚と尾は黒色をしている。体長は 57 cm ~ 75 cm 、体高は 20 cm ~ 30 cm、体重は 5 kg ~ 8 kg である。
Panthera uncia
ユキヒョウ (Panthera uncia) は、灰白色の毛皮、体全体の黒い斑紋、顔には黒い斑点があり、ネパール、チベット、インド北部、シベリア南部、パキスタン、ブータン、モンゴルの山岳部に生息している。毛皮は非常に厚く、断熱効果が高いため、-25℃ 以下の気温に快適に耐えることができる。主に山羊や羊を食べるが、鳥やげっ歯類を捕まえることもある。
Macropanesthia rhinoceros
ヨロイモグラゴキブリ (Macropanesthia rhinoceros) は、オーストラリア北部の低木地と乾燥林に生息する大型の昆虫である。長さ約 8 cm、重さは 30 gで、濃い赤褐色の体をしている。砂地に穴を掘る習性から名付けられており、しばしば地下 1 m まで掘り進むこともある。手間がかからない点と、持ち上げたときの反応の面白さで、人気のペットとなっている。
Meles meles
ヨーロッパアナグマ (Meles meles) は、ヨーロッパ各地の森林や低木林、さらには人工的な公園や牧草地に生息する大型のイタチ科の動物である。アナグマの最大の特徴はその顔の模様で、白い顔の上に、首から耳と目を通って鼻まで伸びる 2 本のはっきりとした黒いストライプが存在する。体は厚い灰色の毛で覆われており、足は黒く、側面には薄い毛が生えている。肩高 25 cm~ 30 cm、頭胴長 60 cm~ 90 cm で尾の長さが 12 cm~ 24 cm である。オスとメスはほぼ同じ大きさであるが、オスの方が重く、9.1 kg~ 16.7 kg であるのに対し、メスは 6.6 kg~ 13.9 kg である。
Bison bonasus
生息地であるヨーロッパでは「ヴィーゼント」とも呼ばれるヨーロッパバイソン (Bison bonasus) は、東ヨーロッパのポーランド、ロシア、ベラルーシ、リトアニア、ウクライナ、スロバキアの森林や草原に生息する大型の有蹄類である。ヨーロッパバイソンの特徴は、大きな頭、肩のこぶ、前脚で、そのすべてが茶色のボサボサの被毛で覆われている。後脚はそれほど大きくなく、薄い被毛に覆われている。オスもメスも巻き角が内側を向いており、それ以外はよく似ているが、オスの方が 5% ほど体が大きい。オスは肩高 1.8 m ~ 2.1 m、体長 2.8 m ~ 3.3 m、体重 615 kg ~ 920kg である。メスは肩高 1.7 m ~ 2 m、体長 2.4 m ~ 2.9 m、体重 425 kg ~ 635 kgである。
Lama glama
ラマ (Lama glama) は、南米西部の山や草原に生息するラクダ科の動物である。エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチン原産で、高品質の毛がとれるため世界中で家畜として飼育される。飼いならされた動物であり、家畜として人間と一緒に 4000 年生きてきた。長い首、長い脚、厚い毛で覆われたずんぐりした体で、白、黄褐色、まだら、黒、灰色などの色をしている。オス、メスともに体高 1.6~1.8 m、体長 92~160 cm、体重 130~200 kg である。
Lycaon pictus
リカオン (Lycaon pictus) は、アフリカンハンティングドッグまたはペインテッドウルフとも呼ばれる。サハラ以南のアフリカ全域に生息しており、大陸内に数種類の個体群と計 5 種類の亜種がいる。他のイヌ科の動物と比べて、痩せて体高が高く、非常に大きな丸い耳と珍しい配色が特徴である。通常黄色と黒のまだらの毛皮で、脚・胸・尻尾に白い斑点がある。ただし亜種にはさまざまな配色が見られる。体の一部にブチのような模様があるものもいる。
Theraphosa blondi
ルブロンオオツチグモ (Theraphosa blondi) は、スリナム、ガイアナ、仏領ギアナ、ブラジル、ベネズエラの熱帯雨林、湿地、沼で生息する、極めて大型のタランチュラ種である。色は茶褐色で、赤茶色の毛で覆われている。大きな腹部と大きな丸い胸部、節に分かれた太い脚、そして細長く伸びた触肢 (口器) を特徴とする。メスはオスより大きく、どちらも腹部に「出糸突起」と呼ばれる目立った付属器官がついており、クモの巣の付着を助ける。ルブロンオオツチグモの糸は、卵のうを作り精子を運ぶために使われるが、狩猟目的で網を張ることはない。
Iguana delicatissima
レッサーアンティルイグアナ (Iguana delicatissima) は、カリブ海の小アンティル諸島 (アンギラ島、グアドループ島、マルティニーク、ドミニカ) 固有の大型のトカゲである。生息地の減少、野生動物による捕食、外来種であるグリーンイグアナとの交配により、絶滅寸前の種である。灰色の体に腹部が緑色で、ゴツゴツ顔で顎の周囲が白い鱗に覆われている。オスには目の周囲にピンクと青い鱗があるが、メスはこの鱗がなく、大きさもオスの約 3 分の 2 である。
Ailurus fulgens
レッサーパンダ (Ailurus fulgens) は、ヒマラヤ山脈と中国の複数の地域の森林地帯に生息する小さな哺乳類である。名前とは異なり、ジャイアントパンダとは近い関係にあるわけではないが、主に笹を食べるといった生態には共通する部分もある。赤い毛皮、黒い足、帯模様のある尻尾、耳と鼻が白く、体長は平均 50~64 cm、尾は 28~59 cm である。木登りや泳ぎが上手く、様々な環境で生活する。
Lemur catta
ワオキツネザル (Lemur catta) は、他のキツネザルの仲間と同様、マダガスカル原産である。自然界では、世界の他の地域には存在しない。ワオキツネザルは、先の尖った鼻、猫のような耳、12~13 個の白い帯模様、13~14 個の黒い帯模様があり、先端の黒いとがった尻尾をしている。体の大きさは 39~46 cm、尻尾が 56~63cm で、一緒に移動し餌を食べる群れで生活する。ワオキツネザルは雑食性で、果物、葉、昆虫など、ほとんどの食物を食べる。
Phoebis sennae
ワタリオオキチョウ (Phoebis sennae) は、北米、中米、南米の温帯地域の開けた場所 (草原、公園、庭園、水路、海岸) に生息するチョウである。黄色の羽には褐色や黒色の斑点や縁取りがある。メスはオスに比べて大人しい色で、黒色の縁取りに沿って黄色い斑点がある。羽を広げると 5.5 cm ~ 7.8 cm になる。幼虫は鮮やかな黄色または緑色で、体に沿って黄色や青い斑点がある。
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Varecia rubra
Oophaga lehmanni
Potamochoerus porcus
Macropus rufus
Vulpes vulpes
Notamacropus rufogriseus
Cervus elaphus
Agalychnis callidryas
Addax nasomaculatus
Syncerus caffer caffer
Loxodonta africana
Hystrix cristata
Panthera pardus pardus
Panthera leo
Giraffa camelopardalis reticulata
Panthera tigris altaica
Panthera pardus orientalis
Alligator mississippiensis
Heloderma suspectum
Bison bison bison
Castor canadensis
Rhea americana
Equus africanus asinus
Procyon lotor
Aldabrachelys gigantea
Capra hircus
Vicugna pacos
Capra ibex
Sus scrofa
Phacochoerus africanus
Crocodylus porosus
Gavialis gangeticus
Pavo cristatus
Rhinoceros unicornis
Elephas maximus indicus
Pseudonaja textilis
Vombatus ursinus
Lithobates catesbeianus
Neofelis nebulosa
Rousettus aegyptiacus
Dromaius novaehollandiae
Aptenodytes patagonicus patagonicus
Myrmecophaga tridactyla
Danaus plexippus
Pteronura brasiliensis
Phyllium giganteum
Phoenicopterus roseus
Lynx lynx
Okapia johnstoni
Connochaetes taurinus
Cynomys ludovicianus
Connochaetes gnou
Leopardus pardalis
Oryx gazella
Hippopotamus amphibius
Hydrochoerus hydrochaeris
Ornithorhynchus anatinus
Caracal caracal
Zalophus californianus
Chelonoidas nigra
Papilio machaon
Eunectes notaeus
Malaclemys terrapin terrapin
Madoqua kirkii
Setonix brachyurus
Aglais io
Gulo gulo
Pecari tajacu
Diceros bicornis
Varecia variegata
Iguana iguana
Centrochelys sulcata
Spheniscus demersus
Phascolarctos cinereus
Eudyptula minor
Propithecus coquereli
Dasypus novemcinctus
Aonyx cinereus
Paleosuchus palpebrosus
Hexaprotodon liberiensis
Cygnus olor
Varanus komodoensis
Acanthophis antarcticus
Canis latrans
Goliathus goliatus
Conraua goliath
Saiga tatarica
Gallus domesticus
Cerastes cerastes
Equus quagga
Mephitis mephitis
Hyaena hyaena
Oryx dammah
Pithecia pithecia
Ursus maritimus
Hylobates lar
Canis lupus
Ailuropoda melanoleuca
Panthera onca
Bubalus arnee
Felis margarita
Antidorcas marsupialis
Hippotragus niger
Equus africanus somaliensis
Titanus giganteus
Ursus thibetanus formosanus
Sarcophilus harrisii
Chrysocyon brachyurus
Sus domesticus
Grus japonensis
Budorcas taxicolor
Struthio camelus
Triturus dobrogicus
Nanger dama
Dama dama
Heterometrus swammerdami titanicus
Acinonyx jubatus
Orycteropus afer
Nasalis larvatus larvatus
Canis lupus dingo
Hadrurus arizonensis
Rangifer tarandus
Eudorcas thomsonii
Cuon alpinus alpinus
Ovis dalli
Varanus niloticus
Kobus megaceros
Melursus ursinus
Tragelaphus angasii
Crotalus atrox
Pan troglodytes verus
Gorilla gorilla gorilla
Macaca fuscata
Cebus capucinus
Bradypus variegatus
Apteryx mantelli
Halichoerus grypus
Ursus arctos horribilis
Bos taurus
Tiliqua scincoides scincoides
Babyrousa celebensis
Bitis arietans
Casuarius casuarius
Scarabeus sacer
Camelus dromedarius
Ursus arctos isabellinus
Ovis aries
Ovis canadensis
Arctictis binturong
Puma concolor
Salamandra salamandra
Vulpes zerda
Cryptoprocta ferox
Symphalangus syndactylus
Camelus bactrianus
Crocuta crocuta
Lasiodora parahybana
Phoneutria nigriventer
Antilocapra americana
Alces alces
Testudo hermanni
Tapirus bairdii
Phoenicopterus ruber
Panthera tigris tigris
Scolopendra gigantea
Canis lupus arctos
Vulpes lagopus
Boa constrictor
Pan paniscus
Pongo pygmaeus
Tragelaphus erycerus
Otocolobus manul
Helarctos malayanus
Tapirus indicus
Papio hamadryas
Mandrillus sphinx
Capra falconeri
Varanus salvator
Ceratotherium simum simum
Manis pentadactyla
Suricata suricatta
Pteropus conspicillatus
Caiman crocodilus
Tremarctos ornatus
Brachypelma hamorii
Ambystoma mexicanum
Morpho menelaus
Achatina achatina
Equus ferus przewalskii
Phyllobates terribilis
Speothos venaticus
Panthera uncia
Macropanesthia rhinoceros
Meles meles
Bison bonasus
Lama glama
Lycaon pictus
Theraphosa blondi
Iguana delicatissima
Ailurus fulgens
Lemur catta
Phoebis sennae
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